ペットを飼っていて、尚且つ旅行好きとか長期出張が多い仕事をしている人が最も気を揉むことと言えば、留守中にペットに何かが起きないかという不安。
しかも地震大国の日本に住んでいるならば、北海道から沖縄まで、どこだろうといつ大地震が起きるかわかったものではない。
最近はスマホから留守中の部屋の様子を監視できる安いペットカメラなどが売られているが、監視できたところで異常が起きた場合にすぐに駆け付けることが不可能な場合は、かえって様子を見れることで心配が倍増してしまう場合もある(経験談)。
今回は留守中のペット、特に熱帯魚や金魚、川魚などの観賞魚を買っている人が陥りがちな心配事と対処法について自身が実践していることを交えて考えてみた。
結論を言うと、1か月前後以上で留守にする(したい)人はペットは残念だけど飼わない方がよい。マリモとか小瓶で持ち出しできるペットにすべき。
心配事1 餌が心配
基本的に観賞魚の場合、人間と違って魚類は生命維持するために必要なエネルギーが小さいため、毎日毎日、食事を取らなくてもよい。
普段、人間と同じペースで1日3食与えている人もいるかもしれないが、大体はそれはやりすぎである。早死にしてしまう。
1週間や10日くらいは全く餌をあげなくても問題ないし、適当に水草を入れておけば勝手に食べてくれる。金魚や川魚なら冬場は2週間くらい食べなくても問題ない。
それでも不安な場合は留守番用のフードが売られているから、魚のためというより、あなた自身が不安神経症にならないために利用するのもよいだろう。
なお、筆者の場合は不安神経症を防ぐためにフードクロックという、自動的に餌をあげる装置を購入した。12時間ことに決まった量の餌が投入されるようにしている。これを買ったところで、「ちゃんと動作しているだろうか・・・」という別の不安が生まれるのだけど、基本的にはちゃんと動作しているっぽい。
不安神経症や自律神経失調症のあなたのために繰り返すが、魚は基本的に1週間や10日くらい何も食べなくても問題ない。10日以上、家を空ける人はフードクロックを買うと不安神経症や強迫神経症を軽減できる。
心配2 水漏れが起きないか心配で死にそう
餌不足で魚が死んでしまうのは、どちらかというと飼い主だけが悲しむことだが、水槽の水漏れとなると、あなただけの問題ではなくなる。
賃貸住宅なら損害賠償になるかもしれないし、アパートやマンションで2F以上に住んでいたら、階下の部屋まで水浸しになって近所トラブルや高額な損害賠償は免れることができないだろう。
かわいいお魚ちゃんのためとはいえ、あまりにもその代償が大きすぎる・・・。
水漏れを防ぐためには様々な対策が考えられる。
水漏れ対策1 小さい水槽で飼う
アパートやマンションで60センチや90センチの水槽はそもそも辞めた方がいいと思う。重量的な問題もあるし、これらの水槽が大規模な水漏れを起こしたら、3桁万円くらいの被害が想定されるからである。
火災保険や個人賠償責任保険でカバーできる場合もあるかもしれないが、賃貸住宅の場合は約款で禁止されているかもしれないし、事前に確認しておくのがよいだろう。
オススメは30センチ以下の水槽や、ミニタイプのオシャレ水槽で2匹程度をシンプルに買うことである。水の量が少なければ万一の場合でも被害は小さく済む。
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水漏れ対策2 古い水槽を使わない
水槽は繋ぎ目が劣化すると水漏れを起こすことがある。メーカー保証しているのが1~2年程度で、それ以降はメーカーとしては保証しないわけである。
中古で購入するのは避けた方がいいし、長く使っている水槽も定期的に新しいものに買い替えた方が安心だ。
一度使ったが魚を飼うのをやめて屋外に保管していたりすると、紫外線などでつなぎ目部分の劣化が早まるという。
水漏れ対策3 水槽を2重にする
不安神経症の人にオススメな方法。
水槽を二重にするとはどういうことかというと、水槽ごと衣装ケースのようなものの中に設置してしまうのだ。一回り大きい水槽の中に小さい水槽を設置するのも予算が許せばアリだと思う。
こうすれば水漏れが起きたとしても外側のケースや水槽で水を受け止めてくれるから原理的に何ともないはず。
実際、何ともないかはそうなってみないと言い切れないが、何よりも不安神経症のあなたの症状が軽くなるメリットがある。
水漏れ対策4 浸水予定場所に吸水シートを敷いておく
不安神経症の場合、震度5や6クラスの地震が起きた場合を想定して水槽が破損、水漏れ、および吹っ飛んだ場合に浸水が想定されるエリアに予め、防水シートと吸水シートを仕込んでおく。
防水シートは100均やホームセンターに売っているブルーシートなどでよい。
吸水シートはそれ専用のアイテムが安く売られているので事前に買っておくといいだろう。
これらをカーペットの下などに仕込んでおくだけで、睡眠時間が2時間くらいは増えることだろう。
水漏れ対策5 水を少な目にして飼う
ほら、トマトとかも水を少なくして育てた方が甘くなるって言うじゃん?
その原理ではないけど、水槽の半分くらいの水にしても問題ないはずで、これだけで最悪の時の被害が半分にすることができる。
不安も半分になるし、これに加えて上記の水漏れ対策をしていれば、ほほほぼ被害はないんじゃないだろうか。実験したことはないが、大丈夫な気がする。
究極の水漏れ対策は流しや風呂場に設置
筆者自身、不安すぎて色々考えまくった結果、結論としてはキッチンの流しや風呂場に留守中は水槽を設置することがベストではないかと思う。
キッチンだとよほど大きいシンクじゃないと日常生活に支障が出るから風呂場に設置した。
これだと何らかの原因で水槽からすべての水が零れたとしても人的、建物的な被害はゼロである。
真っ暗になってしまう場合はタイマー設定できるライトを飼う必要があるが、なくても問題はない。
魚は元々、基本的に視力がそんなによくないから照明はそこまで重要じゃないのだ。彼ら彼女らは人間にはない感覚器官があるので、泳いだりエサを食べるのには薄暗い部屋でも問題ないのである。
水草を育てているとか、特別な管理が必要な場合はタイマー付きの安い海外メーカーの照明が安く売られているが、ちゃんと動作するだろうか? 漏電して大変なことにならないだろうか? という不安神経症の要素があるので、個人的には留守中は無理して使わない方がいい。
まとめ 心配し過ぎるのは精神的な病気の可能性も拭いきれない
実際、日本は地震大国だし、東日本大震災でも我が家は震度5強クラスでもスピーカーやテレビは吹っ飛んだし、壁に直付けされている机も歪んでしまった。
水槽が部屋にあると大地震の時にどうなるかわかったものではないし、水槽の劣化やフィルターなどの機器のトラブルで水漏れを起こす可能性も拭いきれない。
しかし、賃貸住宅の場合は普通は強制的に火災保険に加入しているから、この手の個人賠償責任は補償されると思うし、そこまで不安に苛まれる必要なない気もするが、やれるだけの対策はした方が不安神経症にはならないだろう。
犬や猫を飼っている人も留守中は相当不安らしいけど、水物のペットの方が住宅そのものに与えるダメージが甚大という事実もある。