旅モノ

地元を離れて20年経ち、次第に北海道に故郷感を覚えなくなってきた

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あなたには故郷というものがあるのかどうか知らないが、私は日本の北海道のとある辺境の地で生まれ育った。

田舎なので周囲は視野の狭い頑固ジジイやイヂワルおばさんばかりだと子供ながらに思っていたものだが、それは日本人男性の平均寿命でいうところの折り返し地点付近である今現在でも変わらない。

人生折り返しにもなると若い頃とは社会的にも自分的にも否が応でも変わるものだが、北海道には思うところがあり、1年2か月ぶりに10日間の日程を予定して旅に出たのだが・・・。

まず京成スカイライナーが有料特急らしからぬ不快さ

北海道へは成田発の新千歳空港行きのピーチ航空を利用した。朝イチの一番安い便である。

昔は前日に空港に乗り込んで空港で過ごすというのもやったが、病気療養中の今の体力では無理。鈍行乗り継ぎでもギリギリ間に合うが、日暮里から成田空港までは京成電鉄のスカイライナーという有料特急を利用した。この方が時間的には余裕がある。

しかし、このスカイライナーという電車、まぁ不快であった。個人の感想であることは言うまでもないが、車両の設計の問題だと思うが、国際空港アクセス用で大荷物を持った人が多いというのに、小さいドアが車両の前方に一か所あるだけ。だから、乗り場は混雑する。

わけわからん外人とかもコロナ規制緩和(コロナ自体が緩和したわけではない)でボチボチ増えてきたから、いつまでも乗り場付近にいて乗ろうとしない人も多数いるし。

乗ったら乗ったで荷物が溢れかえっていて、我が座るべき指定席が外人の荷物置き場になっているのは呆れた。外人はデリカシーがないからか他人の指定席に荷物を置いていいものだと思う人もいるのだろう。世界は広い。

他人のスーツケースのせいで狭苦しい思いをするし、隣にいる社畜みたいな日本人サラリーマンはパソコンをカタカタうるさい。

移動中でも仕事をするくらいの、できるビジネスマンを気取っているのかもしれないが、移動時間くらいゆっくりできないようでは仕事ができない証拠である。プライバシーフィルターすら使わないから、横目で画面の内容が丸見えだし、訓練されていない社畜の見本でみっともなかった。

成田空港に着いたら着いたで、外人の女が荷物がない的に騒いでいる。ってか、俺の席に置きっぱなしの一見すると俺の荷物に見える他人の荷物がお前の荷物なんじゃねえの? と思ったけど、スカイライナーは追加料金払って面倒臭いだけの列車である。もう二度と乗らねえ。

コロナ禍のピークの時は割引とかやってた気がするけど、個人的には追加利用金払う価値は全くない列車である。

新千歳空港に着いたら大雨がJRが運休

北海道の主要な空港は、基本的にどこの空港も街まで遠い。

札幌近くの主要空港である新千歳空港はJRの快速エアポートで約40分もかかるが、それが最速の移動手段。バスもオマケ程度にあるけど、都心まで偉い時間がかかるので滅多に使わない。

しかし、この日は大雨のせいで朝市の飛行機でスカイライナーを使ってまで来たというのにJRが完全運休。いつ復旧するとかの案内もロクにないのでひたすら大物コンサートの時みたいに人が改札前に並んでいるだけという状況。アホか。

結局、午前10時前に新千歳に着いていたが、2時間半も待って12半くらいにやっと電車に乗れた。

これ、空港から街に向かうパターンだからまだいいけど、逆パティーンで空港に向かわないとならないパティーンだったら飛行機キャンセルしたり大事だろう。危ない。LCCだったらチケットガードとかのセコイ保険に入っておかないと、電車遅延では返金されないから大変だ。

久しぶりの札幌は感慨深くなかった

前日までは久しぶりに北海道に行けることで遠足の前日の小学生みたいにドキワクだったが、いざ来てみると何でもない街だった。

ここ数年の北海道のお約束で9月だというのに本州と変わらないくらい蒸し暑い。昔の北海道は夏でもからっとしていて、夜になると肌寒いくらいだったから、最近は日中は蒸し暑いし、夜も蒸し暑い。だめだこりゃ。

特に札幌の場合は首都圏と似たような店や街並みだし、グッと来るものなどあるわけがなかったのだが、それにしてもここまで感慨深くないのは己の心境の変化だろうか。人生前半と人生後半では、同じ街でもここまで感じ方が違うのだろうか。

結局、旅行を切り上げて帰ってきた

天候や体調面や家のことなど色々と気がかりなこともあり、本来は鉄道で一回りしてキャンプなども楽しめたらと思ったが、結局、帰りの飛行機を取り直して早々に帰ることにしたのである。

楽しくないであろう旅を続けるより、ささっと引き上げた方がダメージが小さくて済む、という人生後半戦だからこそできる判断である。

基本的には楽しくない旅行というのは存在しないはずだけど、体調や天候、様々な不安事項などが重なると旅行が楽しめるわけはないのであって、こういう判断も時に必要なのではないかなと思った。

札幌の街はわけわからない中国人や韓国人でごったがえしているし。コロナ禍のときはキレイさっぱりいなかったので街がすっからかんだったけど、賑わっているように思える札幌の街中は、実は中国人や韓国人の韓国客しかいないというのも泣けてくる話だ。

だいたい移動するのに金と時間がかかりすぎる

地元だからあえて悪いことを書くけど、北海道は無駄に広くて移動するのに金と時間がかかり過ぎる。

俺が愛して止まない第2の故郷と勝手に読んでいる沖縄だと、そもそも那覇空港から那覇の街まで歩いて行けるし、徒歩でも主要な町には十分に移動できる。

それが北海道となると、空港から街に出るだけでも大変。

街から街への移動となると半日がかりや1日がかりはザラ。交通費も万単位でかかる。アホか。

うまく割引切符やフリー切符を組み合わせればいいが、北海道の鉄道は山岳地帯を走るのが多くて、大雨や天候の影響で何日も運休する場合も珍しくない。

少し前も札幌から北見や網走を結ぶ石北本線が何日も運休していたし、広すぎて不便なのである。

道東のアクセスは以前は女満別や釧路にピーチが就航していたものの、徹底のうわさで運休しているし、10年前の不便さに逆戻りしてしまった。

故郷を故郷と思えるのは20年が賞味期限?

実際、故郷を離れて20年も経つと今住んでいる場所の方が愛着が沸くわけで、故郷など単なる観光地や知らない街でしかなくなる。

済んでいた時にどれだけ沢山の思い出や人との繋がりを作れたかにもよるが、大した大切なものがない場合は20年が故郷の賞味期限だろう。

そんなことを4万円払って学んだのであった。

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