2024年の年明け、大地震と首都の空港で飛行機がメラメラと貰える映像が繰り返しニュースで流れ、「こりゃ、日本株は大暴落するな」と思いきや、日経平均株価はバブル崩壊後としては空前の高値を記録するに至っている。
今回は、もはや一般素人の考えが一切通用しないマネーゲームに突入している日本の株の世界に、果敢にもこれから足を踏み入れようとする初心者さんに御節介にもやさしくアドバイスしてみようというコーナー。
ちなみに、筆者は数年前になけなしの貯金を使って株を始めたが、塩漬け(買ったはいいが目論見が外れて売るに売れなくったクソ株のこと)ばかりを増産させた結果、安い中古車が買えるくらいの損失を出して現在に至っている。
だから世間にゴマンと溢れている成功した人の怪しい自慢話なんかよりも、よっぽど参考になるのではないかという自負がある。
一般ニュースに取り上げられる頃が最高値
株の専門メディアではなくて、そのへんのニュースメディアや週刊誌が「株が盛り上がっている」というような話題を出した時は要注意だ。
株は需要と供給で値段が上下するが、株をやったことがないような初心者がそのような時期に参入すると、ほれ釣れた釣れたとばかりに大量に売却する人たちが登場するのである。
初心者の場合は想像が付かないと思うが、株価が下がった方が儲かる人たちもいる。
とりあえず、先の先の先の先くらいまではストーリーが読めないと、初心者は餌食になるとだけ覚えておくとよいだろう。
たまたま儲かるのが一番危険
全体的に株が鰻登りになっているような時期に株を買えば、そりゃ、犬だって猫だって儲けることができる。
そんな誰でも無条件に儲けられる時にたまたま儲かったからと言って、それが自分の実力だと思っては後で痛い目に合う。
運は実力のうちには入らないと心に刻んでおきたい。
経済の非情な仕組みを学ぶ上では株は身近な教材
今どきスマホ一台で株の売買ができるというのに、証券口座の一つすら持っていないのは寂しすぎる。
経験上、初心者が株をやっても結果的に損失の方が上回ることも多いと思う。
なぜそう言えるかというと、世の中の多くの人は何らかの労働収入によって生計を立てている人の方が多いからだ。
誰でも持っているようなスマホで働かなくてもよいくらい株で稼げるなら、わざわざ月曜日から金曜日まで会社に行ったりしない。
それでも、勉強代として失ってもよい金であれば、経済の非情な仕組みを学ぶ上では株は身近な教材になると思う。