
画像はイメージ。出会ったキャリコンはスーツなんて誰も着ていなかったけど
転職などキャリア相談の専門家とされる国家資格“キャリアコンサルタント”、略してキャリコンとも言う。
キャリコンはキャリアコンサルタントの人間自体を指す場合と、面談であるキャリアコンサルティングを意味する場合があるが、人間と行事が同じ用語というあたりから色々と察しなければならない。
多くはハローワーク絡みの付属物
国家資格というと国家の威厳がありそうだが、天下り的なものや、使えない国家資格もいくつか存在するのが実情。
一般の人がキャリアコンサルタントと接する可能性が高いのは、ハローワーク絡みの転職相談や、職業訓練、教育訓練などの申し込みや、受講中だろう。
ハローワーク自体に雇われているというより、ハローワークと繋がりのある外部企業など、どこからともかくキャリコンは現れるのだ。
教育訓練の場合に現れるキャリコン
都道府県やハローワークの所在地ごとに繋がっている民間組織は違うようだが、教育訓練の申し込みや相談をする時にキャリコンとのキャリコン(面談)が必須となっている場合がある。
この民間組織は表に出ていることは少なくて、「どこの企業から派遣されてくるのだろう?」という好奇心から調べても、実態がよくわからないような企業名しかヒットしなかったことがある。ハローワークとの繋がりが深いから、一般的な営業活動を必要としないのかもしれない。
職業訓練はキャリコンとワンセット
キャリコン自体が比較的新しい資格なので10年以上前はそんなことなかったが、現在、国が行っていたり、民間業者に委託して行われている職業訓練(求職者支援訓練を含む)はキャリコンと一体型になっている。
通い出すと毎月のようにキャリコンが「履歴書の書き方(学生かよw)」「面接のマナー(学生ry)」という、転職経験者なら当たり前に知っているようなことを事細かに説明してくれる。キャリアのプロから教えてくれるのだから、全員が大手一流企業に就職できることだろう(嘘)。
求職者支援訓練では定期的なキャリコンとの面談も義務付けられている。授業の時間外に30分だったか45分だったか、所定の面談を受けないとならない。
キャリコンとの面談が役に立たない理由
役に立たない理由は色々あるが、キャリコン自信が元失業者だからというのがある。
セミリタイヤした40代や50代以上の中高年の人が多く、特に女性の割合が多いようである。
それなりの社会経験がないと見ず知らずの人間のキャリア相談などできたものではないが、カフェとかで会費をとってキャリアカウンセリングや転職セミナーみたいのをやるタイプの人には、もっと若い世代のキャリコンもいるっぽい。まぁ、ハローワーク絡みの繋がりが必要だから就職先に困るのだろう。
キャリコン養成講座自体が立派な商売
何をもって資格商法と定義するかにもよるが、キャリコン自体の養成講座自体も商売になっている。
詳細な金額などは書かないが、国から補助金が出たりする一方で、それを養成しているのがキャリコンの先輩がいっぱいいる職業訓練校のビジネスの一つだったりする場合もあるから、傍目からみるとなんかループしてない? というような錯覚を覚える。
就職先が職業訓練校やハローワーク絡みの太いパイプがある場所などが中心なのも不思議だったりする。
相手に喋らせて納得させるのが基本、なのかな
昔、キャリアコンサルタント養成講座のパンフレットを見たことがあるが、グループワークで傾聴(相手の話を聞く)スキルを重視するような内容だった。
世の中の様々な職業について学び、その仕事に就いて成功するためにはどうしたらいいか・・・というような内容というより、相手に喋らせることを重視するふうに感じた。
ふむふむ、混沌とした考えを喋らせて自ら納得させる手法なのかなと妙に納得した記憶がある。
企業とかの人事部とかにいるパリバリのキャリアコンサルタントは知らないけど、ハローワーク絡みのキャリコンはズブズブだった記憶しかない。あくまで個人的な感想。