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懐かしい『世界ウルルン滞在記』を20年ぶりに視聴したら国宝級の教養番組に思えた

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世界ウルルン滞在記という1995年から10年以上に渡って放送されていたテレビ番組をご存じだろうか。

若手俳優などがアフリカなどの少数民族の村などに滞在するドキュメンタリー風の番組だ。

途上国だけでなく、普通に先進国でその国の文化を学んだりする回もある。

30~40歳台くらいの人なら子供時代に観たことがあるという人は多いかもしれない。筆者もそんな一人だった。

大人になってから改めて観るとウルルンの凄さに驚く

正直、子供時代だったらアフリカの奥地に住む少数民族の村に行くと言っても、それはテレビ局だとか芸能人だとかの一般的な子供からしたら、得体の知れない遠い存在の人たちがやってることだから、それが実は凄いことであっても「ふ~ん」みたいな印象になってしまう。

でも、これが大人になった社会人の目線として観ると、とんでもなく凄い番組であることに気づかされる。

アフリカなんて2024年の現在でも、一般的な観光旅行であってもそう簡単に行ける場所ではない。

そのうえ、一般旅行者が行くような都市部から遠く離れたジャングルや砂漠を突っ切った場所にある村とかなのである。

1週間滞在するパターンが多いけれど、さすがに長期間スケジュールを拘束することになるし、奥地に住む少数民族の村とかだとどんな危険があるかわからないからか、キャリアの浅い若手の俳優さんなどがキャスティングされることが多い。

少数民族の実際の映像を観れるのは文化的な価値が高い

この番組が凄い(凄かった)と思うのは、今みたいにスマホやインターネット(どっちも同じようなものだが)が普及した現代日本においても、アフリカや世界各地に住む少数民族と交流を持ったり、情報を得るのは非常に難しいのにも関わらず、そこに1週間もカメラやスタッフとともに出演者を滞在させているからである。

以前、ネットサーフィン(死語?)をしていて酒を主食とする少数民族が世界にはいることを知ったが、『ウルルン』では実際に酒を主食にしている村に滞在していた。出演者がチャガと言われる主食の酒を食していたり、生の映像はインターネットのサイトで観られる情報よりもずっと生々しいものであった。

ちなみに、酒を主食にする少数民族は世界に複数いるようで、ネット検索で調べられる民族とは違う民族のようであった。

放送開始~2000年くらいまでは特に熱い回が多い

記事執筆時点ではアマゾンプライムビデオMBS動画イズムSelectというのに登録すると『世界ウルルン滞在記』の主な放送回を視聴することができる。

放送開始から2000年くらいまでは熱い回が多いものの、さすがに放送開始から5年以上もするとネタがなくなるのもあって、観ている方も似たような内容のものが多くてマンネリ感を覚えるようになってしまう。

若手俳優などがキャスティングされることが多いが、現地ではテレビにありがちな“ヤラセ”があまりないガチンコ勝負のこともあって、現地住民とのやりとりなども出演者次第のところがあり、面白くない回や不快に感じる回、遅い時間帯に放送していたというのもあるだろうけど、下ネタに走るような下品に思える回もあったりする。

そんなこともあって、画期的な番組コンセプトであったものの、段々と視聴率が低迷してリニューアルを試みたものの、特徴的であったナレーションの担当者や司会が変更になったことで番組の雰囲気がけっこう変わってしまい、リニューアルが仇になってトドメを刺して終了になったようである。

とは言っても、そのへんの教育番組や一般人のYouTube動画などとは、全く比べ物にならないほどの企画力や資金力で作られている文化的な意味でも非常に価値のある映像作品だと思う。

世界ウルルン滞在記を無料視聴する方法

世界ウルルン滞在記を視聴するのに必要なアマゾンプライムビデオMBS動画イズムSelectは、どちらも無料体験期間があるため、無料期間中に退会すれば1円もかからずに制限なく視聴することができる。

実際に一般個人がアフリカやアマゾン(熱帯雨林の方の)の少数民族の村に滞在することはまず不可能だけど、せめて映像で世界を知りたい人にはとてもオススメできる番組だと思う。

日本も決して誰もが幸せに暮らせる国ではないけれど、かといって自然の厳しさの中で生きる少数民族の村が絶対的に幸せかというと、どっちもどっちと思えたりもするけども、果たしてあなたはどう思うだろうか。

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リコマースとラクウルで買い叩かれた哀れな物品一覧メモ

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ネットからポチっと申し込みして、引き取りから振り込みまで一発でやってくれるサービスでオススメなのはリコマースだけど、まともな値段が付くものもあれば、足元見られて買い叩かれるものも残念ながらある。

傾向と対策を知っておけば次回以降の参考になるということで、リコマースとラクウルで買い叩かれた物品たちのメモを残そうではないか。

5年前に買って3回しか使っていないミシン

リコマースでの買取価格の提示は、何と破格の1円だった。何も買えないじゃん。

ズボンの裾上げとか店でやって貰うと500円くらいかかる場合があるから、何回か自分で裾上げすれば元が取れるだろうと思って買ったけど、裾上げで使ったのは1回しかなかった。

それも古着のどうでもいいような安いズボン。

味噌汁で顔を洗ってよく考えてみたら、ド素人が慣れないミシン作業で裾上げやったとしても、新品のズボンでミスったら笑うに笑えないかんね!

裾上げ程度でミシンを買うのはオススメしないけど、ほとんど使っていないのに買い取り価格がここまで安いとはびっくらこいた。

ミシンは使わないでいると調子悪くなったりするそうだから、少なくとも安いミシンの中古はそもそも好まれないのかも。取扱いに困る物品だ。

JBLのBluetoothスピーカー

JBLと言ったら世界の3大スピーカーメーカー(他がどこかは知らん!)だと思うけど、スマホに接続して使うようなBluetoothスピーカーは大した中古市場での値打ちはないらしい。

ラクウルで100円だったかな。

バッテリーとかも全然ピンピンしているし、美品も美品だけど100円。数千円で売られることを考えたら腹が立つから、さすがに戻して貰ったわ。

Bluetoothスピーカーの場合、スマホ本体とかゲーム機とかと同じで、世代とかが新しいものに限ってマトモな値段が付くようなジャンルなので注意。

バーバリーのシルバーリング

大昔の可愛かった頃に買ったバーバリーのシルバーリング。

ラクウルで1円だったかな・・・。

全く使わないけど、バーバリーという世界的なブランドだし、シルバーだしということで、いつか高く換金できるのではと思って何となくとっておいたけど、そんな甘いものではないらしい。

買った時は1万円以上はしたと思う。

Polarの4万円くらいの腕時計

Polarっていブランドが有名なのかどうか知らないけど、昔の仕事関係で市販価格より安く買える事情があった時に買った腕時計。

ラクウルで100円だったかな。もちろんキャンセルしたけど。

スイスメイドで電池交換に金が相当かかるのと、金属製の腕時計が大使に合わないから使っていない。

値打ちが付いたりする時は来るのだろうか。

グルメ

海南鶏飯(シンガポール風チキンライス、カオマンガイ)を炊飯器で作ってはいけない理由

チキンライスは東南アジアの典型的な屋台などでのお手軽メニュー

日本に外国の料理が浸透する時に日本風に大幅アレンジされてしまって原型を留めていないものは多々ある。

例えば、カップ麺などでもよく目にする担々麺。日本ではラーメンのような扱いだけど発祥の中国では汁がない。国家が作り方や味を認証しているので、日本の担々麺は中国では認められるものではない。

餃子は日本では焼き餃子が一般的なものの、これも残念ながら本場の中国では国家資格の餃子職人が作る水餃子が基本で、焼き餃子などというメニューはそもそも存在しないのだ。

そして、拙者が今回取り上げるシンガポールやタイ、マレーシアなどでよく食べられている海南鶏飯(シンガポール風チキンライス、カオマンガイ)も、似て非なるものとして日本に浸透してしまいそうな危惧がある。

今回はかつて東南アジア各国に滞在して海南鶏飯を現地で食べまくってきた筆者が警笛を鳴らしてみようという記事である。

驚愕!! 日本のレシピでは炊飯器で作ることになっている

「海南鶏飯 レシピ」などと検索して出てくるレシピは、恐ろしいことに上位20くらいのサイト全部と言っていいくらいに「炊飯器で超簡単」という調子で炊飯器調理なのである。

む~、これは東南アジアの場末の屋台でチキンライスを常食にしていた拙者からすると有り得ん・・。

某レシピサイトに投稿されているようなものをはじめ、調味料を売る某食品会社のレシピサイト、カルディとかの輸入食品店や無印良品みたいな一見すると外国文化を尊重してそうな店で売られている「海南鶏飯の素」みたいなやつも、もれなく炊飯器に鶏モモ肉をぶっこんで炊くという恐ろしいレシピなのである。

担々麺をピリ辛ラーメンに勝手にアレンジしてしまう日本だけあって、やっぱりアレンジがひ、ひ、酷い・・・。

特にカルディのは相当マズい(製造は日本食研)ので、日本人が作った勘違いアジア料理になってしまわないように気を付けよう。

試しに海南鶏飯炊飯器で作ってみたけどマズかった

拙者は15年前から自宅で海南鶏飯を作っていたが、炊飯器にチキンを丸ごとぶっこんで炊く発想はなかった。

なぜ炊飯器にぶっこんで炊いてはいけないかというと次のような理由がある。

ご飯が脂っこくなって不味くなる

現地で食べたらわかるけど、海南鶏飯の米はそもそもパサパサしたインディカ米というのもあるけど、かなりパサパサしているのが一般的。

ところが、チキンをぶっこんで炊くとチキンの出汁はとれるだろうけど、大量に肉臭さを含んだ油が米に溶け込んでしまう。

皿に盛りつけた時点で絶句したが、皿が油でべっとべとになってしまう。

炊飯に失敗する場合がある

炊飯器の種類や水加減などにもよるけれど、炊飯器は基本的に鶏モモ肉の塊を入れて調理することを想定していない。

そのため、ご飯に芯が残ってしまうことがある。

しかも、鶏肉が出てきた油のために芯が残ってるくせに、表面はべちゃっとしていたり、最悪な炊きあがりになる場合がある。

余った米がどうしようもなくなる

いまいちな仕上がりだった場合はもちろんだけど、食が進まず米が食べきれなくて余った場合、チキン味の脂っこいどうしよう米なので食べきるのが難しくなる。

炊飯器に匂いは付くわ、米は食べきるのが大変だわで難儀する。

チキンスープが作れない

現地で海南鶏飯を頼むとスープが付いてくる場合がある。

このスープは一般的にチキンを煮た時の出汁を使っているが、炊飯器で炊くとスープが作れないのである。

15年前くらいに日本で紹介されていたレシピではチキンは別調理して出し汁でスープを作るパターンが多かったと記憶しているが、なぜ炊飯器で炊く方式が一般化したのか不思議で仕方がない。

炊飯器でケーキとかパンを作ったりとかするのが流行った(?)からなのかなとも思うけど、それと一緒にしちゃ困ると思う。

東南アジア現地の正しいレシピはこちら

日本で紹介されているのとは違って、タイのWebサイトだと下記のようなレシピとなっている。

なお、参考にしたのは下記のサイト。

上記レシピを参考にしつつ、拙者なりに簡単にアレンジして紹介してみよう。

1、鶏ガラスープで鶏肉を茹でる

塩、コショウなどで味を調えた鶏ガラスープで鶏のモモ肉を弱火で茹でる。

茹で上がったら、鶏肉は氷水で冷ます。

ゆで汁はスープとして食卓に並べる。

2、チキンライスを作る

ニンニク、生姜をみじん切りにして炒め、生米を加えて炒める。

炊飯器を使って鶏ガラスープで炊いた米でもいいけど、どうしてもインディカ米じゃないと海南鶏飯の味は再現できない。

日本米しか用意できないなら、残念な味になる可能性が高いので、そもそも自宅で海南鶏飯を作るのやめた方がよいのではと思う。

蛇足 せっかくインターネットなのだから海外サイトも検索しよう

ソローも『森の生活』で指摘していたが、日本語というのは世界の一地方の方言でしかないので、せっかくインターネットで世界中のWebサイトが閲覧できるのだから、日本語のサイトだけで検索するのは勿体なさ過ぎると思う。

現地のサイトでも様々なレシピがあるけれど、さすがに炊飯器で鶏肉ごと炊くというのは日本のサイトでしか見かけなかった。