昔と比べれば意外と暖かい2023年10月上旬のことだった。
北海道はオホーツク地方の遠軽町を歩いていた時のことである。
疲労困憊のせいか、遠くに牛丼屋として全国展開している「すき家」のような看板を遠くに見かけたのだ。ぼやけていたが、カラーリングがすき家のものだと認識できてはいたが、似たようなカラーリングの看板かも・・・と思いきや、近づいてみると本当にすき家だったのだ。
スマホで調べてみても本当にすき家だった。どんだけ疑い深いのかと思うかもしれないけど、この街をよく知る者としては信じがたい気持ちだった。
遠軽始まって以来の牛丼屋
この街はそれなりに縁のある街というか、20年くらい生まれ育った街である。だから、昔のこともそれなりによく知っている。
マツヤデンキがある場所は30年くらい前はどんどん市という格安スーパーのようなものがあったし、向かいのショッピングモール的なところは厚生病院が建てられるときは大きな土置き場だったのでそこでよく遊んでいたものだ。
そんな遠軽町には全国チェーンのファーストフードが存在した歴史はない(と思う)。少なくとも、筆者が生存している時代には存在していない。
近隣の都会、北見にはロッテリアやすき家などファイーストフードがあったが、ファーストフードというものがないから、遠軽を離れた旧友などは「札幌で初めてマクドナルドに行ったが注文の仕方などが全くわからなかった」などと言っていたものである。都会の人は当たり前にやっていることでもわからないわけであり、カルチャーショックというやつだ。
だから、この地にすき家ができるというのは文化的、歴史的に重大なことだと考える。
オープン当初はドライブスルーが列をなしていた
個人的には車を運転しないが、この地域は北海道の中でも特に車社会。車がなければ生活がままならない。
だから、湧別、紋別、北見方面への交通の中心地(たぶん)ということもあって、ドライブスルーが利用しやすい街はずれに近い国道沿いに作られたのだろう。
実際、オープン直後ということもあって、ランチタイムは交通整理の警備員が立つほどにドライブスルーは活況だった。
まぁ、車を持つ人だったら紋別や北見にもすき嫌があるから、すき家を利用したことがないことはないと思うが、この地に根付くのか気にはなってしまう。
個人的には街の規模などを考えると、さすが24時間営業は強気なのかなと思うけど、近隣市町村からの移動する人たちの需要を考えると案外成立するのかなとも思う。
駅前に集中させる開発もいいんでないかい
ただ、せっかくメトロプラザが駅前地区に出来たことだし、駅前あたりの中心部に人の流れをもっと作れたらいいと思うけどね。
なんてったって、中心部に鉄道で訪れた旅行者が気軽に入れる外食があまりないからである。
ランチが食べられるような外食自体は街中に20~30軒くらいは存在しているはずだが、地元出身者でさえ入りにくいような、外から中が全く見えなかったり、一軒家のような作りの老舗(と言っても何でもない定食屋だったりする)が多くて、初めて来た旅行者などが相当勇気がないと食事を取るのもままならないからだ。
駅前地区にすき家など全国チェーンのファーストフードやレストランがあったら、地元出社からしてもグッと都会的な魅力が増すと思う。
網走なんかは駅の近くにすき家があるから、東京とかから来た旅行者でも安心感を覚えたりするものだ。