世の中には実際に経験してみないとわからないものが多いってことで、1か月くらい前に自宅の『チラシを絶対入れるな』と大きい字で書いてあるポストに入っていたチラシを見て、近所に最近できたという某整体院の初回割引キャンペーンなるものに行ってみた。
この整体院、無料キャンペーンもやっていたが、そちらはあっという間に締め切られたようなので、1千円少々を払って有料で受けてみることにした。
医者にかかってもなかなか改善しない不調もあるもので、そういった人が主に通う気がするけど、初回は安いから、まぁお試しってことで。
注釈的にお断りすると、世の中のほんの一つの整体院の例に過ぎないので拡大解釈しないように気を付けて頂きたいのと、世の中には優良な整体院やら整骨院やらの方が多いと思いたい。実際は知らんが。
結論 タダより高いものはなかった
グダグダ講釈垂れるのは読みたくない人も多いってことで、結論を先に言うと、この手の無料とか初回大幅割引みたいなことをやっている商売は、整体院などに限らず、慈善事業じゃないから当然のように勧誘、勧誘、勧誘!!のラッシュだった。
無料やお試し料金で返しはせんぜ! という悪魔のオーラが凄かったのである。
整体院? 整骨院、鍼灸院?
俺は基本的に医者以外の同性に体を触られるのが大嫌いなので、この手のところに行くのは初めて。
だから、それぞれについて詳しく知っているわけではないが、ネットで調べた知識だと後者は別にして、そもそも整体師なんてものは民間資格で、資格を持ってなくても見習い的にできるし、これは医療行為でもなんでもないという。
難関の医学部に6年在籍して研修医を経てなれる医者とは全く別物なのだ。
人間の骨の歪みなど医者でも治すのは簡単なことではないし、一般人に治せるわけがなかったのだ。
「整体 ぼったくり」なんてキーワードで検索すると、同じようにボッタくり感を覚える人はYahoo!知恵袋などに大勢いることから、これはきっと世の中の常識だったのだ。
それでも待合室は混み混みだった
無料チラシや初回割引キャンペーンのせいもあって、予約していっても膝がふつかるくらい狭い待合室は混み混みだった。
Yahoo!知恵袋の回答者の言葉を借りれば「世の中にはバカが沢山いるから」なのだという。
確かに、膝がぶつかるくらい近くにいた待合室の面々を見ると、年金暮らしかその直前くらいの高齢者ばかりだった。
しかも、待合室の壁にはオープン直後だというのに、「ここに通って長年の痛みがなくなりました(だからオープン直後ry)」だの「手術しないでも治りました(医者の立場がない)」だの、お客様の声の紙で埋め尽くされていた。
健康食品の催眠商法の店みたいだなと危険な香りを察知したのは言うまでもない。今すぐ逃げだしたかった。
「歪みが酷いからメニュー追加します」
普通に生きていたらやらないような計測方法で骨の歪みを調べるようなことをやらされた。
骨の歪みが酷いそうで、勝手に治療メニューを追加されて、手元のボードで金額を見ると1万円近くになっている。一部は健康保険が使えるそうだが、そういう問題ではなかろうと頭にきた。
初回お試し割引で通うに値するか俺様が評価するために通っているのに、勝手にメニュー追加するんじゃねえ!と。
言いたいことは色々あるが、特に言いたいのはこれである。
こちとら、年金暮らしで金と時間を持て余しているわけではないし、思考も停止しておらんわい!
どいつもこいつも初回料金では返してくれない
この整体院だか整骨院の方針なのかは知らんが、どいつもこいつも、初回お試し料金で返そうとはしない。
悪質エステかよw
こっちは半信半疑だから、お試しの料金でお願いと言ったら、全身のツボがどうのこうのと講釈垂れやがった。
見た感じ、スタッフはみんな20代くらいの若者に見える。世間に汚された感じはしないが、本部からマインドコントロールされているのか? 爽やかそうな見た目の青年が多いが、どのスタッフも客は金にしか見えていないらしい。ノルマが厳しいのだろうか。
整体、整骨院、鍼灸・・・みんな怪しい商売に見える
俺の個人的な価値観、思想だけど、この手の商売の施設はみんな怪しいものに見える。
たまたま人生で初めて訪れた所がそうだったから全てとは言わないけど、洗脳されて通っているような金と時間を持て余した中高年や高齢者が客の大多数だろう。
20代や30代でも肩こりや、その他の不調の人は世間に多いと思うが、休日なのに不思議と若い人は一人もいなかった。
思えば、何年か前に整体院やら整骨院のチェーン店がどわっと駅前とかにできたが、何年かしたらほとんど潰れたな。
稼げるときに稼いで地域で評判が悪くなったら秋の夜風のように消え去るのではないかと思う。
まとめ 整体のキャンペーンに釣られちゃいけない
そもそも、まともな医療や治療をするところだったら、初回無料とかわけわからんキャンペーンで集客したりしないよな、という話。
最近は整体や整骨やらのYouTuberが多いが、あれも宣伝の一種だと思うけど、この業界は宣伝や集客に異様に力を入れているのも裏があるのではと思ってしまう。
サラリーマン時代に動画の仕事をしていたことがあるけど、数分の動画だろうと、動画を企画したり動画を一本仕上げるのは大変な労力を使うものである。
俺はもうよほどの事情がない限り、貴重な時間と金とエネルギーを使ってまでこの手の業態の場所に行くことはない。