てやんでい、世の中にはガラスが勝手に割れる現象があることを知ったのが2023年の真夏のこと。
なにもこれは超能力や怪奇現象の類ではなくて、通常の自然環境が原因。
題して、それは「熱割れ」という。
おそらくきっとだが、ガラス業界ではよくあることだったのだ。
網入りガラスは特に熱割れが起きやすい
上の画像のようなものを網入りガラスという。
防犯目的というよりは、何らかの原因でガラスが割れた際にガラスが飛び散ることを防ぐ目的で鉄線のようなものがガラスの中に入っている。
飛び散ることを防ぐことでガラスの破片による怪我を防いだり、火災の延焼を抑える効果があるのがメリット。
逆に網入りガラスのデメリットしては、鉄線がガラスの中に入っていることで太陽光などを受けて鉄線が膨張してガラスが割れる現象が起きることである。
熱割れが起きやすくなる条件
直射日光が長時間にわたって入りやすい向きにある場合、特に注意しないとならない。
100均やホームセンターなどに売っている遮熱シートなど、何らかのメリットを期待して窓に貼るようなアイテムを使う場合は注意。
というより、網入りガラスはそもそも熱に弱いので、外気温と室温に差を作るような、その手のシートを使わない方がいいと思う。
防音や遮熱目的でカーテンを2重にしたり、厚手のカーテンやその他のアイテムを密着させるのも危険だ。
幹線道路や線路沿いに住んでいる場合は、防音目的で遮音シートや防音系のアイテムを使う場合があるかもしれないが、熱割れ一直線になってしまうだろう。
特に黒っぽい色だと太陽熱を上昇させるので、真夏の太陽であっけなくガラスが割れてしまう場合がある。
賃貸住宅の場合、熱割れは基本的に無償修理
何かをぶつけてガラスが割れた場合は放射状にヒビが入るので、見る人が見れば衝撃による破損だというのがすぐにわかる。
対して、熱割れの場合は直線的にヒビが入るのが普通なので、素人でも見分けがつく。
専門業者なら「熱割れっすね」と余裕でわかる。
気になるのは熱割れは誰が修理代を負担するのかということだろう。
結論を言うと、自然現象や劣化が原因のため、基本的には入居者が負担することはないようである。
劣化と言っても新築に近い物件でも割れる場合があるので、新築だから言っても油断はできないが。
修理料金の相場はガラス代と工賃で数万~10万前後くらいのイメージだが、自己負担になったとしても、火災保険などで対応できる場合があるそうなので、使えそうなものがないか調べるとよいだろう。
ガラスの修理スケジュールのイメージ
筆者の例であるが、一般的かわからないが、賃貸住宅の場合は管理会社などを通して業者に手配して貰うことになるだろう。
網入りガラスの場合は、熱割れでちょっとやそっとヒビが入っても通常はガラスが飛び散ったり、隙間から水が入ってきたりはしないようなので、素人が思うより緊急度は低かったりする。
連絡しても即日で修理とはならないようで、まずは業者の都合などで早ければ2~3日後くらいに現地で状況確認することになる。業者と本人の都合などによっては、なかなかスケジュール調整ができない場合もあり得る。
その後にガラスを発注してMAX1か月くらいという話をしていたが、10日くらいでガラスの用意ができたと連絡があった。
ようやく実際の工事スケジュール調整をして1週間後くらいに決定した。
窓ガラスの交換ってどうやるの?
特にアパートやマンションで2回以上の人は気がかりで眠れないだろう。
業者とか物件によるだろうが、職人風の人が「一人」で部屋の中からヨイショっと窓のサッシごと外して部屋の中で付け替え作業をしていた。
見学というか作業を見ていたが、世の中の窓ガラスというのは外側にサッシという枠があって、ガラスが割れたりした場合は中のガラスだけを交換できるようになっている。
やり方がわかれば誰でもできると職人は言っていたが、とてもじゃないが自分にはできそうになかった。
クレーン車か何かで外からやるのかなと思ったが、部屋の中から窓をサッシごと外側に「一人で」外して、部屋の中に戻す・・・というのがヒヤヒヤものだった。
普通は2人とかでやるような気がするけど、1人でやる場合もあるみたい。
個人でできる熱割れ対策としては、前述のように熱がこもる状態をなるべく避けたり、外側にスダレとかを付けれるなら付けるのがいいのかしらんと思った。建物によっては不可能だったりもするけどね。