
画像はホテルのイメージ(記事と関係ありません)
楽天トラベルなどのホテル予約サイトでは実際に泊った先人たちの口コミを閲覧したり、後任者(?)や自分の旅の記録として口コミを投稿することができる。
しかし、この口コミ。ホテルによっては結構な割合でネガティブというか、べた褒め以外の口コミは削除されるケースがある。
今回はその是非は置いておくとして、教養として仕組みを知ることを目的としたい。
多くの人はせっかく泊ったホテルがショぼいと悲しい
安ホテルなのだからショボくて当たり前というのも一理はある。
筆者もその地域の最安値クラス~1段階マシくらいの地元ホテルを利用することが多い。
まともな全国チェーンのホテルや、高級ホテル、リゾートホテルなどに比べると、ツッコミどころ満載なのは当たり前と言えば当たり前だが、同じくらいの価格帯でもまともなホテルはあるのでハズレを引くとやはり悲しい。
隣の部屋の喋り声が筒抜け、WiFi完備と言いつつ遅くて使い物にならない、禁煙部屋なのにタバコ臭すぎる、フロントが冷たすぎるなど、挙げればキリがないくらいの欠点に遭遇することは珍しくない。
深夜到着して1泊寝るだけの利用ならともかく、この手のホテルに数日の滞在となると、せっかくの旅行も楽しさが半減してしまうのが人というもの。
せめて後任者に記録を残すためにも口コミを投稿したくもなる場合も多いだろう。
そもそも利用規約で削除されることが明記されていたりする
「投稿したはずなのに載っていない?」なんてという経験がある人は多いと思うが、ほとんど目に付かない場所にあるが、口コミの利用規約にはきちんと口コミが掲載されない場合があるというのが明記されていたりする。
興味のある人はそれぞれのホテル予約サイトで確認するのがよろしいが、ホテル側が任意で好ましくないと思う口コミを削除することができるのだ。
厳密には削除というよりは非表示設定のようなもので、再度投稿しようとしても「すでに投稿されています」というエラーメッセージが表示されたりする。
この仕組みがあるから、ホテルによっては残念な口コミ満載だとしてもポジティブな投稿だけを残して、残念な口コミは全部削除してポジティブ満載のホテルに仕立て上げることができるのだ。
実際に削除されたこともいっぱいある
最低価格帯のホテルを多く利用するので、残念なホテルに泊まってしまうことは多い。
後任者へのメッセージというのもあるけど、どちらかというと自分の旅の記録や次回泊る機会があるかもしれないから改善を願って書くことが多いけど、ホテル側がリピーターよりも一見の観光客やビジネスマンをメインで考えている場合は、好ましくない口コミは削除して、ポジティブな口コミ満載にしてしまう場合がある。
事実を淡々と書いたとしても削除されてしまうのは、少なからず時間や労力をかけて書いただけに何だか切なくもなる。
ネガティブ口コミを削除しているホテルを見分ける方法
楽天トラベルを例にすると、口コミが削除されていもごっそりなくなるだけで「この口コミは削除されました」という表示はどこにもない。
だから削除されたかどうかは外野にはわからないのだ。
ただ、最近できたホテルでもないのに口コミが数件しかなかったり、地域最安値クラスなのにポジティブ口コミしかないのは疑った方がいい。
「すごくよかったです」とか「快適に過ごせました」などの一言コメントばかりのところも、細かい内情に触れている口コミは削除している可能性があると想像できる。
実際、泊った時に「なんでこんなホテルがポジティブ満載なんだ?」と思うこともあるけど、そんなところは消しまくっていると判断できる。
結論 ホテルのクチコミはあんまりアテにしてはならないかも
アマゾンなんかの商品レビューは一部にサクラみたいのも混じっている場合もあるが、それでも批判的な口コミも多くは掲載されるので、ホテル予約サイトよりは公平に近い気がする。
批判的な口コミを掲載するかどうかはホテル側の考え方次第なので、ボロクソなホテルでボロクソな口コミばかりが載っているところもある。
そうなってくると、批判的な口コミも本当は多いのに全部削除してポジティブ満載にしているホテルはズルいようにも思えなくもない。
考えたら、ホテル業界は熾烈なパイの奪い合いの商売だからなぁ。