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マレーシアに行ってきたぞ ~失われたキットカット~ 1日目

マレーシアの首都、クアラルンプール(KL)に行ってきたぞ。

 

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今回利用したのはエアアジア。正確にはグループ会社のエアアジアX。日本~マレーシアなどの中・長距離便を担当するのはエアアジアXという航空会社だが、普通にエアアジアのサイトから予約できるので、普通の人にはあんまり変わらない。料金は秘密だが、うまいことやって往復で3万円台。行きは成田発、帰りは羽田着というのは、普通の往復格安航空券ではでき
ない技だ。

エアアジアはマレーシアに本部がある。以前は、成田~札幌など日本の国内線にも路線を持っていたが、スカイマーク同様、客室乗務員のセクシーさを売りにしたせいか、日本の国内線からは1年程度で撤退。その後は、日本においては国際線のみで就航している。

成田空港に向かうぞ

前日の夜遅くまでお仕事だったため、情報収集など準備があまり進んでいなかった。今回はチケットの安い日を適当に選んだ結果、5泊6日の旅程だ。

ホテルはじゃらんで探した1泊2200朝食付きの所を確保。クアラルンプールはシンガポールに比べるとホテルの相場が半額くらいと非常に安く、バンコクと同じくらいの割安感で、とても素敵な所だと、この時は思った。

午前2時頃、PCで情報収集していたが、そのまま眠ってしまう。飛行機は午前10時に成田発だが、国際線で色々手続きがあるので、8時くらいには着いていたい。遅刻は絶対に許されないが、運がいいことに5時くらいに目が覚める。急いで準備をして、通勤ラッシュの少し前くらいの列車で成田に向かう。

8時くらいに成田空港到着。

以前は電車で来ると身分証明書のチェックがあったが、廃止されたのだろうか、この時はチェックがなかった。半年前に自転車で来たときはゲートでチェックされたが。

初めての国際線LCC

成田空港の片隅でチェックインなどを済ませる。他の国は知らないが、マレーシアKL専用のチェックインカウンターは、日本人の旅行先としてはあまり人気がないからか、マレーシア人などアジア系の人ばかりだった。日本人はほとんどいなかった。

あの狭いLCCで国際線なんて有り得るかと思ったが、7時間くらいの飛行時間だから、ぎりぎり可かなと思った。飲食物の持ち込みは基本禁止で、機内食などは別料金で予約時に手配する。予約しなくても機内で買うこともできなくはない。

おしいことに、4月8日からLCCターミナルが開業するが、このときはまだだったので、飛行機まではバスで移動する。このジョボい感がたまらん。

ゆったりした機内

平日だし日本人に人気がないからか、往路は特に座席に余裕があったため、ゆったりと過ごせた。

座席の幅は国内線のLCCと同様だったと思う。機内食は有料の割りにかなりショボかった。何のメニューだったか忘れたが、チキンライス的なアジアフードだったと思う。普通の広告会社だったら、機内食でライバルと差を付けたりするものだが、LCCにはそういう発想がないのだろう。コンビニ弁当とかの方が4倍くらい美味しい。

クアラルンプール到着

午後5時ころ、特にトラブルなく到着。東南アジアなので気温は30度くらい。

入国審査ではASEANとかかれた列があったが、日本がASEANなのかどうかわからんかったので、普通の外人向けの列に並ぶ。「お前はASEANの常識も知らんのか」と入国ブースで揉めるのも嫌だったからだ。

両手人差し指の指紋を採集され、マレーシアで悪いことが何もできなくなったため、時に何の質問もなく無事入国。

快適な特急列車で街に向かうぞ

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マレーシアの空の玄関口・クアラルンプール国際空港は、通称でKLIA(キリア)と言う。LCCのターミナル2で、他にお土産やフードコートなどかある建物がある。

空港から街までノンストップの特急列車が出ており、片道35RM、28分。1RMは32円くらいなので、1200円くらいだ。

モノレールとか色々な列車がある

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クアラルンプールの街には、モノレールやLRTと呼ばれる市内電車、郊外に向かうKTMコミューターなどの通常の鉄道があり、結構、交通機関が多彩だ。今回は街一番の繁華街のブキッ・ビンタンという所にホテルを押さえてあるため、KLセントラル駅からモノレールで向かう。

しかし、このモノレールはいっちゃ悪いがショボい。クアラルンプールは人口160万人くらいの都市だが、たった2両編成とかで街の中心部を走る。ガイドブックにもやんわりと書いてあったが、日本の電車よりもかなり狭い。

マレーシアの人は列車の入り口に固まる傾向があって、奥のほうが好いていても、絶対に一度決めた立ち位置から動かない。そのため、途中駅で乗ろうとする人がいても、乗れないので諦めるパターンが多い。東京人みたいに無理やり押し込んで乗り込む人はいないので、そこは好感が持てた。

ブキッ・ビンタン到着

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15分くらいしたらブキッ・ビンタンに到着。

初めて来たからわからないが、ここは街一番の繁華街らしい。と言っても、東京みたいに高層ビルが林立してるとか、バンコクの繁華街ほどの喧騒があるわけではない。デパートなどのショッピングセンターや怪しい雑貨屋、食べ物屋など狭い範囲に店などが密集している。

目的のホテルに到着。客室が10数部屋程度のこじゃれた感じだが、なにやら周辺がバーとか、ガチの飲み屋密集地。1階もクラブみたいな飲み屋。

しばらくここで過ごす運命なのでチェックインする。フロントに行くとマレーシア人の若い男性が。

 

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マレーシアはマレーシア語が公用語だが、多民族国家のため、別民族との会話などでは準公用語として英語を話す。自分目線で申し訳ないが、我々日本人に比べると英語力は非常に高く、流暢な英語を話す。ペラペラ過ぎて何を言っているかわからなかったが、何とかチェックインを済ます。

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埼玉の奇跡、百年味噌ラーメン マルキン本舗

どうして下手な北海道のラーメン屋より何倍も旨い味噌ラーメンが埼玉で食べられるのか不思議な、百年味噌ラーメン マルキン本舗を紹介。

この店はラーメン通の美容師さんに以前紹介して貰い、何度か食べに行っている。

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JR南越谷駅から程近い場所にあるラーメン屋。この界隈では有名な店だが、特に行列が出来たりはしないので、普通に食べにいける。

なにより不思議なのが、今どきの濃厚&太麺な北海道風ラーメンが、こんな埼玉の住宅街で倉庫街で工業地帯的なところにあること。

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看板メニューの百年味噌ラーメン。麺も具もスープも実にしっかりしている。チャーリーは分厚くて、1枚1枚焼かれており、チャーシューだけをテイクアウトする人もいるくらい。テーブルには唐辛子、胡椒、ラー油、おろしにんにくが一通り備え付けられており、抜かりがない。

甘めで濃厚なスープは、札幌のすみれや純連に近いものがある。価格は税別750円と、この味にしてはリーズナブルだ。

 

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通勤・通学の途中にあるような人で味噌ラーメンが好きな人は、行って損はしない名店だと思う。

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【栃木県ぶらり旅】川治温泉に行ってきたぞ

寂れた場末の温泉街に行きたくて(失礼)、たまたま1泊2食アルコール飲み放題付き+埼玉からの送迎バス無料で約6,000円という破格に惹かれて、栃木県日光市の川治温泉に行ってきたぞ。人間、寂れた温泉街に惹かれることもあるよね。

なぜか『鬼怒川・川治温泉』と表記されがち

オマケじゃないんだぞ、川治温泉は!

だけど、大抵そういう表記なので、オマケというか付属品みたいで、自分が川治温泉だったら心外だわ。私は川治温泉じゃないからいいけど。

温泉通の人にはお馴染みの温泉かもしれないけれど、栃木に縁もゆかりもない私は川治温泉を知ったのは、この時が始めてだった。行くのも当然初めて。日光なら行ったことがあるので、なんとなく想像が付く。日光は宇都宮市の北西にある山がちなエリアだ。

鬼怒川温泉は、新宿などから直通する東武鉄道の『スペーシアきぬがわ』を埼玉の線路でたまに目にするので、そこそこ親近感がある。しかし、川治温泉も鬼怒川温泉の近隣にあるものの、スペーシアきぬがわでは乗換えが必要。ホテルの数なども鬼怒川温泉より少ないので、さぞ、ひっそりとした「これぞ場末の温泉街!」という雰囲気が味わえるのでは?という期待感があった。

ちなみに、その後に訪れた鬼怒川温泉の記事はこちら。

期間限定の無料送迎バス

首都圏から電車で2~3時間でアクセスできる鬼怒川・川治温泉エリア。しかし、今回は無料送迎バスに惹かれたので、当然バスを利用。関東近郊の温泉地などにホテルを展開する伊東園ホテルグループの一柳閣本館に向けて、さいたま新都心から出発だ。他に池袋からの発着もある。

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さいたま新都心は埼玉では、高速バスや送迎バスの発着場として代表的な場所。東京で言うと、品川インターシティくらいの高層ビル街で、品川が大したことないのか、さいたまが凄いのかで悩む。

巷では、埼玉県民は地元に愛着が無いとか、埼玉はダサいなどと言われがちだが、さいたま新都心は別格。国内外の一流アーティストがコンサートをやったり、映画やTVドラマの撮影が頻繁に行われている。映画やTV業界の人なら誰でも知っているが『東京の高層ビル街』のシーンとして流れている映像の多くが、実は埼玉での撮影だったりする。

よく知らない人には、埼玉と東京の区別なんて付かないのだ。細かい違いはあるにせよ、埼玉と東京は大体同じものと言ってよい。

さいたま新都心は東京スカイツリーの建設地の候補としても挙げられていたが、都内に作った方が当然、電波的に有利ということで残念ながら実現しなかった。それでも、今後は埼玉への首都移転に期待したいところである。

私の勝手な指標だけど、ビックカメラとヨドバシカメラが両方ともある街は、日本を代表する大都会。2015年の夏、さいたま新都心にヨドバシカメラができて、さいたま市の大宮地区は大都会の仲間入りした。

バスの雰囲気

一般道と高速道路を通って、日光市内の蕎麦屋みたいな所で休憩中のバス。

温泉街行きのバスなので、車内は高齢者が多い。平均年齢は60歳くらいだと思う。土日は家族連れなどもいるのもかもしれないが、子供は皆無。

ちなみに・・・このバス、道路網に詳しいわけじゃないけど、高速代をケチるためか、妙にセコいインターから一般道に下りた気がする。帰りなんか、帰宅渋滞にモロはまって、歩いた方が速い気がしたぞ。栃木県→埼玉県(お隣)の移動に5時間もかかりおった。ええー。

電車なら2時間で帰れたよ・・・。

鬼怒川・川治温泉街に到着

鬼怒川温泉の伊東園ホテルグループのいくつかのホテルに乗客を降ろし、最終目的地の川治温泉に向かう。

伊東園は1泊2食アルコール飲み放題が基本で、基本的にいつでも料金が同じという、単純明快なシステム。都心部から送迎バスもあるので、予約さえすれば、とにかく頭を使う必要がない。頭使いたくない場合にはありがたい。

 

鬼怒川温泉街を走るバス内から撮影。

鬼怒川温泉は特急が停車している大きな駅があるし、土産物屋や飲食店、コンビニやスーパーがあり、地方の観光地によくあるトリックアート美術館などの施設が色々とある。

今回、料金を調べた範囲では、鬼怒川温泉の方が人気があるからか、川治温泉より3割くらい高い。

川治温泉 一柳閣本館

13時。鬼怒川温泉から15分ほど走ると、川治温泉の一柳閣に到着。一柳閣はこの界隈では最も大きい建物のようで、よく目立つ。

7,800円という表記は一例なので、もっと安いプランもあれば、もっと高いのもある。

川治温泉の散策

このあたりは山岳地帯なので、冬場はうっすらと雪があったりする。

 

付近を流れる男鹿川。散策路が整備されていて、川沿いに約10軒のホテルや温泉宿がある。日帰り温泉施設などもある。

川治温泉は290年もの歴史がある。まっとうなビジネスのほとんどがリピーターや固定客で成り立っていることを考えると、鬼怒川より少しアクセスが悪いというだけで、寂れた温泉というほどではないのかもしれない。

ここの付近を散歩していたら、40代くらいの女性が一人で歩いてきた。通り過ぎる時にしゃべりかけられて「向こうにある温泉、営業してるかしら?」と言われた。

あの混浴風呂のことか、と思ったがあいにく営業はしていない。こういう田舎でもナスティ(下品)な温泉街は東北地方はじめ各地に存在するが、ここは至って普通の田舎。あの混浴風呂が唯一のアバンチュール的存在であった。

シンボルの野岩鉄道

山岳地帯で平地が少ない場所だが、ちょうど温泉街の上を通るような形で、よくぞ作ったなと思うくらいの見事な鉄道橋がある。

 

2両編成の電車が1時間に上下線とも1本くらい走る。ほとんど、温泉関係者くらいしか住んでいないように思う駅だし、栃木の田舎(失礼)から福島の田舎(失礼)に向けて1時間に1本も運行してて儲けが出ているというのは、意外といえば意外。北海道で鉄道と言えば赤字当たり前のJR北海道だけで、私鉄なんぞは存在しないから、私鉄が儲かる世界についてはよくわからん。

 

鉄道でアクセスする場合は、温泉街の北と南にそれぞれ駅があって、どちらも徒歩15分くらい。

星野リゾートの温泉宿もあるので、マイクロバスが停まっていた。伊藤園みたく首都圏からガチで送迎するバスもあれば、この川治湯元駅からプチ送迎するバスもある。

 

温泉街の中心部。コンビニはなく、酒屋などの個人商店、少数だが飲食店がある。もっとも、この地域のホテルは夕食付きが基本のように思うので、宿泊客の利用は少ないのではないか。

あと、なぜか多かったのは理髪店。温泉に来たついでに散髪する人向けなのだろうか。

温泉の感想

私は温泉マニアではないから正確な分析はできないけど、無色透明、無味無臭な温泉だった。

 

一柳閣には露天風呂と通常の大浴場、貸切風呂などがある。昭和の時代に建てられたであろうホテルなので、平成時代のスタイリッシュさはないが、バブルや高度成長期的な豪華な雰囲気がある。

 

部屋は和室がメインだと思うが、私が泊まったのは寝るだけ派向けのビジネスタイプ。普段から予算の都合で眺望なしの部屋に泊まる機会が多いが、窓の外は隣の建物で、上にも屋根がある。昼間でもモヤシが栽培できるじゃないかというくらい、真っ暗だった。色々な眺望なしの部屋に泊まった私でも、これだけ真っ暗な部屋に泊まれることはあまりない。

 

お待ちかねの夕食

日本人の特徴として、ホテル等での食事は開始時間になると一斉に人が集まることが挙げられる。早い者勝ちでも何でもないのに、せーので、みんな一斉に行きたがる民族なんだ。

言わんこっちゃない、18時の宴会開始時間には会場に人が大勢集まっていた。風呂場などではあまり人がいなかったので、意外に人がたくさんいるように思った。

 

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会場はいかにも昭和時代の温泉ホテルという感じで、とても広い。イベントホールとか体育館みたいな感じ。都会のビジネスホテルみたいな、細々した食事会場とはわけが違う。

食事の内容は、タラバガニとエビとマグロとサーモンの回転寿司レベル以下の寿司は比較的豪華だが、それ以外は冷凍食品風のタコ焼きや唐揚げが記憶に残っている程度で、まぁ庶民的な感じ。

アルコールに関しては、「ヒゲのウイスキー」の愛称で親しまれている 「ブラックニッカ」、デカいペットボトルの焼酎、3L紙パック入りの日本酒、ビールはアサヒスーパードライ(たぶん)だった。

ビール以外は酔えれば何でもいいという時に飲む、いわゆる安酒だったが、こんな安酒でも大変おいしく、楽しく食事ができた。

宿泊客は地方の温泉ホテルという感じで、年金暮らしの高齢者や、中高年の夫婦と、付近で工事関係の仕事をしている人達が主だった。若いカップルが1組だけいたが、そういう人は珍しい。カニが食べれて、酔えれば何でもいいという人が集まる宴会会場なので、子供は一人も見かけなかった。

一つ一つの料理はカニとエビと寿司以外は、ほんとに庶民的だけど、アルコールが入ると料理の質が気にならなくなる。私はビールの違いが全くわからない男なので、アサヒスーパードライとイオンの88円の第3のビールだったら、後者の方が美味しいように思う。

近隣の席に座っていた工事関係の人が、ハムスターを飼おうと思ってペッショップに行ったら店員に「2匹なら安くする」と言われて、言われるがままに2匹買ったものの、すぐに共食いされたみたいな話を一生懸命話していた。

現実に戻される朝食

翌朝、朝食バイキングに行った。

 

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朝食も昨夜と同じ宴会会場だが、アルコールがないせいもあって、納豆、海苔、焼き魚など、妙に現実感のある食事に思えた。

それでも、とても美味しく頂いた。

常に料金のことばかり考えていたが、送迎バス付きでこの値段はお得だと思う。

送迎バスは通常は3,000円なのが無料。夕食の価値は1,700円といったところか。朝食は800円。宿泊代は3.000円。日帰り入浴として、到着日と翌朝で1,500円といったところか。確実にお得だと思う。

たぶん、私1人としては赤字だろうが、大量に泊めて大量に飲み食いさせることによって、全体として利益が出るのだろう。

川治は首都圏から遠すぎず、近すぎずというのもアピールポイントだ。

なんらかの事情で少し姿をくらましたいという人にもお勧めできるので、予定が合う人は行ってみてはいかがだろうか。

おわり