よく百貨店とかでやってる北海道物産展。
上階のフロアの半分くらいを使って、お祭りの屋台のような形式で地元のテナントが1週間くらい出店する。
この業界を全然知らない立場からすると「ショバ代とかどうなってるの?」という根本的な疑問もある、色々と謎に思うことが多かった。
謎1 なぜ北海道物産展は大盛況なのか?
北海道以外の地域の物産展ももちろん行われるが、関東でも新潟でも、少なくとも東日本地域では週末は会場を歩くのも困難なほど大盛況のことが多い。
売られているのは、どう考えても地元より鮮度が落ちている海産物とか、揚げ物系、スイーツ、一般的な土産物系の食品、たまにラーメンとか。ほとんどは観光客向けのラインナップ。
地元出身者としては、北海道物産展はなぜここまで大盛況なのかという謎がまずある。
これは思うに、車や電車で1~2時間で行ける地域のものではないこと。北海道に旅行に行った際の良い思い出を引きづっていることが考えられる。
謎2 店員は北海道からわざわざ来ているのか?
有名な北見のハッカ製品を売っている某テナントで、地元の話で盛り上がったことがあるが、店員さんは間違いなく本当に北見から来ていた。
調べると百貨店などの方針にもよると思うが、最低一人は責任者的に地元から来ているらしい。
その他のスタッフは百貨店側が雇った地元のアルバイトとからしい。
謎3 ショバ代はどうなっているのか?
テナントによって異なり、3段階くらいにランク分けされているらしい。
百貨店側が地元の有名店などで集客効果が高いと判断しているテナントは、頭を下げて来て貰っていることもあり、売り上げの数パーセント程度のショバ代でOK。
ランクが落ちるとショバ代が10~20%くらいに上がるらしい。
謎4 スタッフの滞在費とか旅費は誰が負担しているのか?
これもテナントのランクで異なるらしい。
ランクが高いテナントはホテル代や交通費を折半するが、ランクが下がるとテナント側の自腹になるものが増えていくらしい。
謎5 物産展に出店する側は美味しい(得する)のか?
商売だから得しなかったらやらないと思うが、割に合わないと判断する事業者もいるらしい。
売上自体は上がるけども、食品を扱う場合は諸々の書類手続きなどが複雑なうえ、百貨店の閉店時間後に商品を搬入したり準備をするから、すごく大変なのだという。
確かに、地元では人気だけど遠方の物産展では見たことがない店も多いし、物産展には出ないと決めている店もあるのだろう。
同じ百貨店の物産展に来るのはいつも似たような顔ぶれだったりするのは、ランク制や百貨店側がお願いしているケースが多いということも関係しているのであろう。