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【PS4】「新サクラ大戦」ゲームレビュー(ネタばれあり)

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PS4「新サクラ大戦」のゲームレビュー、クリア感想、ネタばれあり。

シリーズに愛着のない素人による独断と偏見で個人の感想。

かつてセガサターンで一世を風靡したサクラ大戦

90年代を生きた人とか90年代にゲームをやってた人なら「サクラ大戦」はプレイしたことがなくても、名前くらいは大抵知っているはずだ。

なんせアーケードとかからの移植作を除けば、セガサターンで一番売れたゲームがサクラ大戦なのだから。逆に言うと、セガサターンは移植作ばっかりのゲーム機だったとも言えるけど。

ただ、当時セガサターンを持っていなかった筆者みたいな、先見の明ある(笑)PS派ゲーマーにはサクラ大戦をやったことがないという人も多いのではないだろうか。もしくは、その後にPSPなどの携帯機に移植された作品だったり、PS2に移植されたリメイク作をプレイしたという人もいるかもしれない。

ざっくりと初代サクラ大戦のゲームシステムについて

PS4「新サクラ大戦」を語るには、初代のサクラ大戦をある程度知っておかないと優劣を語れないし、世界観などにおいてけぼりを喰らってしまう。

よく知っているという人はスルー推奨で、個人的に理解しているサクラ大戦のゲームシステムについて説明する。

サクラ大戦のゲームジャンルとしては、ギャルゲー+戦略SLGといったところ。

その後に影響を受けたのか、似たような組み合わせのゲームは雨後の筍のように増殖しがちになったが、当時としては斬新だったのか、キャラクターや世界観が受けたのか、あるいは複合的な要因で大ヒットになったのだと思う。

ストーリーはアニメのように「第〇話」という区切りになっているのも特徴。

架空の太正時代の東京が舞台で、蒸気が異様に発展している世界観。蒸気とかで動くロボットのような機械に載って悪と戦うストーリー。

一つの話の前半でギャルゲー的な立ち絵が表示されるアドベンチャーパートがあり、会話の選択肢によって、後の戦略SLG部分のパラメーターに影響が出る仕組み。

話の後半にある戦略SLGは、チェスや将棋に近いものがある。レベルや装備のカスタマイズといったものはなく、RPGみたいにガチガチに育成して細かな戦略を立ててクリアする・・・というわけではないが、ある程度はその手のゲームに適性は必要なものの、比較的ライトな難易度とされている。

なので、基本的にはギャルゲーとかキャラゲー寄りのゲームという理解でいるが、女性ファンが多いのも特徴と言えるだろう。

最新作の「新サクラ大戦」はどう進化(退化)したのか

筆者は購入前から評判がよくないのは知っていた。なぜなら実質200円(+送料300円)で買ったからだ。現行機であるPS4のゲームが200円で買えるというのは、クソゲーでしかない何よりの証拠。金額が全てを物語っている。

ただ、かつて社会現象にも近いブームを巻き起こした(たぶん)ゲームの最新作だし、販売元がセガで龍が如くの技術が使われているらしいし、グラフィックとか動画を見ても他のマトモなゲームとの差は感じなかったので、逆に200円であることに興味が惹かれたのだ。クソゲーマニアというほどではないが、プレイしてみたくなったので購入したのである。

プレイしてすぐわかる欠点

欠点は色々あるが、製品版であるはずが「これって開発中のデモ版?」と思わせる部分が多かった。

アドベンチャーパートの3Dの画面や操作感は一見すると、龍が如くシリーズのそれに近い。

ただ、ストーリーが進むと色々な拠点が探索できるものの、会話できる人が少なかったり、会話しても意味なかったり、拠点ごとが実はすごく狭かったりと、世界観を堪能できるものではなかった。

拠点となる劇場の建物内ですら、部屋に入ったりフロアを移動するとローディングが挟まる。龍が如くシリーズなどに比べると、スムーズな移動ができていない。せっかくの現行機のスペックが生かされていないような気がした。

ストーリーへの没入感を妨げる多数の要因

街が狭い(狭すぎる)とかローディングがうざいというのは我慢すれば済むが、もっと深刻に感じたのはフルボイスではないということ。

龍が如くシリーズだって6以外はパートボイスを採用しているが、ストーリーの大事なところはボイスが充てられている。

しかし、新サクラ大戦ではストーリーの大事なところでも、なぜか途中から口パクになってしまう。キャラクターは口元が動いているし、身振り手振りなど細かな動きが設定されているのに口パクなものだから、「開発中でまだ声が入っていないのかな?」とか「バグで声が出なくなったのかな?」とか違和感が強かった。

龍が如くシリーズなとでは声が充てられていないシーンでは、キャラクターの動きが簡素になるのが通常だけど、声だけ出ない状態になるので不自然さが強いのである。

アニメパートの不自然さ

かつてのセガサターンなどのゲーム機では、ドット絵のような画面だったり、スペックの問題で荒いグラフィックの3Dパートだったが、新サクラ大戦はPS4なのでキャラクターもロボットバトルのシーンも、どちら現行機のリッチなグラフィックとなっている。

しかし、かつてのサクラ大戦の特長を引き継いだためか、3Dパートとは別に手書きのアニメパートが時折挿入される。キャラクターの顔つきが違ったり、アニメパートが違和感を増長させる要因になっているようだった。

昔のゲーム機だとアニメパートでリッチさを演出できてたのかもしれないけど、例えれば、龍が如くでイベントシーンが手書きアニメと言えば、新サクラ大戦の違和感が何となく伝わるはずだ。

操作性がクソなバトル

新サクラ大戦は初代サクラ大戦のように、話の前半はアドベンチャーパート。

話の後半はアクションバトルとなっているが、これはもう、とにかくダメダメ。一瞬だけ楽しいと思える瞬間もあるにはあったが、9割くらいは楽しくないし苦痛。

バトルは無双シリーズみたいな特長のない同じ敵が大量に湧くタイプ。でも、こっちは無双というほど強くはないので、倒すのが面倒くさい場合が多い。

特に宙に浮いている敵。ジャンプして一匹ずつ倒すのが基本。

全体的に雑魚は強くはないが、面倒臭いバトルが延々と続く。

基本的には龍が如くと同じで、ボタン連打で雑魚もボスも倒せるが、たまにやたら強いボスが出てくる。

クリア直前になってわかったが、R1ボタンで回避するとしばらく時間を止められるのだ。その間に叩きまくれば余裕なのだが、仲間の機体も止まってしまうので、みんなで戦うのが帝国華撃団のはずなのに、一人で戦う華撃団になっている。

そもそも、初代とかだと皆で戦うのが当たり前だったのに、新サクラ大戦ではアクションになったからか、技術的な都合かでプレイヤー機と話のテーマになっている仲間の2機しか使えない。

たまに他の仲間から無線が入ったりするけど、見えないところで他の仲間も戦っているということなのかな。どういう設定なのかクリアまでよくわからなかった。

操作性がクソすぎるアクションパート

なんかで似たようなゲームがあった気がするが、3D空間で移動する床を操作性の悪いロボットでジャンプして渡っていくようなアクションを要求される。

落ちてもノーダメージで直前から何度でもやり直すことができるが、ひたすら落ちまくるのでクリアまでに200回くらいは落ちた。

なんせ勢いをつけてダッシュすると止まらなくて落ちるし、デカい蛇みたいのが襲ってきて落とされるしストレスが溜まる。特にゲーム後半に顕著で、買ってしまったからとりあえずクリアだけしようと思っても、心が折れてしまうかもしれない。

垂直の壁に横滑りするアクションも、ゲームクリア直前になってコツを掴んだが、壁にダッシュで突っ込むわけだが、初めはどうやってもうまくできなくて苦労した。

アクションゲームがすごい得意な人にはなんてことないし物足りないくらいかもしれないけど、苦手な人だとストレスが溜まるのでクリアが難しいと思う。難易度設定とかもないし。

ギャルゲーだけどキャラクターが微妙すぎる

セガのゲームにありがちだけど、キャラクターのデザインが微妙。

普通のバトル中心のゲームならいいけど、アドベンチャーパートというか、ギャルゲー部分が重要なゲームだけに、メインヒロインをはじめ、キャラクターがイマイチ可愛くなかったり、デザインがバラバラだったりで、攻略するモチベーションがあまりわかなかった。

その割に、サクラ大戦の伝統なのか、適当に選択肢を選んでいても誰かしらとは結ばれる仕様みたいで、いつのまにかラブラブになっていてびっくりした。ギャルゲーとしても攻略しがいがないような気がする。

後半のアクションはかなり腹が立つけど、200円だったら意外と楽しめたような気がする。なるだけ2周目は遠慮したいけどね。

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