座間味島にマリリン像を高速船で見に行って来たぞ。
半年前に阿嘉島にメス犬を求めて3kmの海峡を泳いで渡ったシロの像を見てきたが、苦節半年でマリリンを見てきた。
ちなみに阿嘉島の記事はこちら。
『マリリンに逢いたい』の映画を観てない人はこちら。
座間味島に日帰りするなら高速船がオススメ
座間味島や渡嘉敷島の高速船の話になると、お約束のように「乗り場が離れててダッシュした」とか「タクシーで移動した」という話を沖縄関係のブログや書籍で本当によく聞くけど、普通に歩いて5分くらいの距離だから、ダッシュはともかく、個人的にはタクシーで移動したって話は嘘臭く感じたりもする。だいたい、フェリーに乗るのにギリギリに港に行かない気がするけど。
乗り場近くの建物で高速船のチケットも買えるし、初めから外人墓地の目の前にある建物を目指すのがスマート。
慶良間諸島と呼ばれる那覇の泊港から近い島々のうち、一番気軽に日帰りできるのは渡嘉敷島。フェリーで往復大人3千円ちょいで日帰り観光ができる。
同じ慶良間諸島で目と鼻の先だけど、座間味島と阿嘉島は沖縄本島から見て渡嘉敷島の裏側あたりにある。
阿嘉島なら時刻表的に値段の安いフェリーでも2時間半くらいは観光時間があるのだけど、座間味島だと1時間45分程度しか観光時間がないので、何か所か島の雰囲気を見て回るなら高速船を使った方がよい。
高速船は往復6080円と距離を考えると高いのだけど、高速船なら6時間ちょっと滞在できる。高いけど、ゆとりある観光のためなので仕方がない。離島の宿は高いし、民宿みたいな所が苦手な人は那覇に泊って高速船で日帰りした方が安くつく。
行きか買えりかの片道をフェリーにすることでも滞在時間は少し延ばしつつ価格も抑えられるが、往復割引の関係もあって言うほど経済優位性はなかった。そのため、普通に高速船で往復した。楽しい旅になればいいなぁ。
ちなみに、往復6千円クラスともなると、なんと久米島のフェリー往復に匹敵する値段。久米島もいつか行きたいと思いつつ、あそこは宿泊とセットじゃないと現実的じゃないので行くタイミングが取れない。
高速船のクイーンざまみ3
高速船と言えば、以前、石垣島から波照間島に行った時に揺れに揺れて死ぬ思いをした記憶が蘇る。
とは言っても、今回は天気予報を見計らって天気はもちろん、波が穏やかな上に、クイーンざまみ3は350人乗りの比較的でっかい船。ひっくり返りそうなほど揺れることはないだろうと予測した。
大きいフェリーだったら甲板に出て海の男を気取りつつ島に向かうことも多いのだけど、クイーンざまみ3は高速船なので基本的に船内の客室で過ごす。水しぶきがかかったり、高速船だからね。一応、申し分程度に椅子はあるけど。
年末年始とは言え、コロナ3年目で外国人観光客は未だいないため、乗船率は2割ってところ。ユーチューバーっぽい人が実況中継していたくらいで、ノホホンとした正月ボケ気味の日本人観光客がほとんどで平和。
むしろ、客が減っているために、燃料代節約目的で通常より速度を落として運行しているくらい。
1時間せずに島に到着
高速船らしく、途中は速度を割と上げるけど、波も穏やかだし船体も大きいからか、石垣島周辺の小型高速船を経験済みだからというのもあって、気になるほどの揺れは3回くらいしかなかった。窓水しぶきがかかったのは3回くらい。
波照間島だと終始ザップーン!ってしてたからね・・・。
あくまでも波が穏やかだったからという気もするので、天気の悪い日とかだとそうでもないかもしれない。どうしても船が怖い人は座間味に宿をとってフェリーで向かうのもアリだと思う。揺れる船は本当に怖いからね。
座間味港ターミナルと集落の雰囲気
無事に座間味島に到着。クイーン座間味はそのまま阿嘉島に向かうので、阿嘉島で降りる人はそのまま乗っている形式。ちなみに、フェリーだと阿嘉島、座間味島の順番。
座間味のターミナル周辺は阿嘉島よりも都会って感じがする。阿嘉島も同じ座間味村だけど、阿嘉島は人口290人くらいで座間味島は600人近くいる。名前からもわかるけど、行政や経済の中心は座間味島ってことだね。
年末年始だからやっていなかったが、ターミナル周辺にはいくつか商店がある。ローソンとかファミマみたいなコンビニはないので、コンビニがないと死ぬって人はオヤツなどの飲食物は那覇から持って行った方がいい。
集落中心部には105ストアーという島一番のショップがある。なんでも商店みたいな感じだろう。石垣島周辺の島と違って、共同売店みたいのはなくて、みんな普通の民間の店っぽい。
離島価格だけど飲食店や民宿なども105ストアーのあたりに沢山ある。コロナ以前は外人とかもいっぱいいたんだろうけど、観光客は日本人だけなのでまばら。
でもってマリリンに逢いに行く
実際には港に着いたらマリリンに直行したんだけど、海沿いの道を歩いて行くと徒歩20分くらいで辿り着く。慶良間ブルーの海を見ながら、物思いにふける若い人も途中にいたりする。
『マリリンに逢いたい』も古い映画だし、最近だとあんまりマリリン目的で座間味島に来る人は少ないんじゃないかしらん。
まぁ、そういう自分も阿嘉島でシロの像を見た時は「なんだ、このクソ犬の銅像は?」とか思ったわけであり、リアルタイムに映画を観てた人以外は意外と知らない人が多いんじゃないかと思う。レンタルビデオ店とかでも滅多にないしね。
マリリン発見! シロと結構テイストが違う
記事の最初でネタバレしているけど、これが座間味島にあるマリリンの像。
先にシロの銅像を見ている自分から言わせると、シロと結構いろいろ違う・・・。
シロは行政主体という感じでターミナル前の一等地に鎮座しているけど、マリリンはターミナルからやや離れは場所に祀られている感じ。両サイドにソテツもあるし、首飾りとか、お供え物っぽいものまである。
ただ、シロは海越えしたエピソードの説明書きがあったのに対しして、マリリンは何も説明書きがない。ダイビングとかのマリンスポーツ目的や、海を見て佇んでいる系の若者とかだと、初見でマリリンを見ても何もわからないのではないかと思う。
阿嘉島でのシロと座間味島でのマリリンは、それぞれの地元での印象や扱いが異なっているのかもしれない。
その他の座間味島のワンポイント観察
高速船で6時間も滞在時間があるため、マリリンの像を見てまだ5時間くらい滞在時間が残っているので、行ける範囲で島を回ってみることにした。
失敗だったのは長ズボンだったこと。年末年始の沖縄としては真冬だけど、日が照り出すと夏のように暑い。一応、沖縄では冬ってことになってるけど、北海道出身の自分からしたら沖縄は1年中夏であり、常夏の島に認定した。
女瀬の崎(うなじのさち)展望台
女瀬の崎と書いて「うなじのさち」と読む難読展望台。港から2~3kmくらいの歩いて行ける距離にいくか展望台的なものがある。飛び降りたくなるくらいの崖っぷちだけど、飛び降りてはまず助からないので飛び降りないように。
阿真ビーチの青少年旅行村キャンプ場
阿真ビーチっていう、ターミナルから歩いて行ける場所にあるウミガメが有名なところの近くにあるキャンプ場。マリリンの像を過ぎて少ししたあたり。
1泊500円くらいで木陰がいい感じ。夏とかだと賑わっているのかどうかわからないけど、沖縄のキャンプ場だからそんなに賑わっていない気もするし、ダイビング系の人とか、コロナ以前だったらヒッピー系の旅人とかが割といたりするのかもしれない。
阿真ビーチ
ターミナルから歩いて行けるビーチの一つが阿真ビーチ。ターミナルから東側には古座間味ビーチというのがあるけど、見るだけだったらそんなに変わらない。阿真ビーチの方がたぶん都会的。
景色は実際に行ってのお楽しみだけど、慶良間ブルーで冬でも泳いだり潜ったりしている人たちがいる。
慶良間諸島国立公園ビジターセンター「青のゆくる館」
フェリーターミナルの近くにある観光案内施設。島の解説とかの座学が中心で、お土産店やカフェなどがある。
もっとも、島に着いてから学ぶのはオススメできなくて、貴重な滞在時間なので事前に学習してからの方がよい。座間味村は沖縄戦で最初に米軍が上陸した島というくらいの予備知識は持っていたい。
フェリーターミナルにもお土産店が併設されているけど、道の駅とかみたいに、どこまでが公営の施設でどこからが民間なのかわかりにくい気もする。こういった離島だと官民一体となって運営する感じなのかも知れない。
座間味島は6時間あれば、かなりゆったり観光できる
6時間あればマリリン像はもちろん、ビーチ2か所とターミナル周辺の集落がゆっくり散策できる。
ダイビングとかアクティビティーする人は泊った方がいいけど、島の雰囲気を見て回るだけなら日帰りでも問題ない感じがした。
島の雰囲気の合う、合わないは人それぞれだけど、人口500人台だし、最近、フェリー代金の職員による横領とかもあったし、まぁまぁ人間模様が濃密だし、慶良間ブルーだけの明るいだけの観光島ではない島というイメージ。