Fifth Stage ひがし北海道 ホタテフライ夢ロード編

2日目 北広島のおじいさんと熊本のおじさん

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新千歳空港に到着。自転車を組み立てる。

多少の立体交差はあるが、成田空港のようにゲートのようなものはないので、普通に標識に従えば国道に出られる。国道への道は2方向あり、ジェットスターの場合、私みたいにターミナル前を延々と横切ろうとせず、到着口のすぐ近くから出た方が早い。

JR千歳駅。高架駅で電化されているので、首都圏の駅とかと大差ない。

千歳は新千歳空港がある街で、比較的大きな街だが、北海道に来た道外の観光客には普通、あっけなく素通りされる。ローソンで立ち読みした『北海道雑学』みたいな本には、『道民は新千歳空港のことを千歳と言う』などと書いてあった。そんなバカな。私の身内の大半がそうだけど、北海道の地方部に住んでいる人なんて、20年に1回くらいしか飛行機に乗らないぞ。千歳って言ったら千歳市だ。

これは首都圏の人が羽田空港を羽田、成田空港のことを成田と言うのと同じだけど、千歳市は北海道では比較的大きな街であるだけに、千歳市と新千歳空港は別物であるべきだと思う。

新千歳空港のことをわかったふうに千歳空港と言う内地人がいる。千歳空港は過去に違う場所にあった別の空港であって、新千歳空港とは別物だ。単純に建て替えたから「新」が付いているわけではない。新千歳空港と千歳空港の違いがわからないようでは、札幌駅と新札幌駅の違いもわからないだろう。そんなんじゃ、北海道では電車に乗れないぞ。

余談だけど、「札幌駅」と「さっぽろ駅」、「新札幌駅」と「新さっぽろ駅」はそれぞれ別物だ。平仮名のは地下鉄駅だ。

札幌空港と言う人もいるが、そんなものはもっと無くて、札幌市内には道内発着用の丘珠空港がある。北海道は広くて空港が各地にあり、新千歳空港にも道内発着の便が結構ある。

札幌人の何割かは『この世には、札幌と東京を結ぶ飛行機しか存在しない』と思っているだろうが、北海道本島内を結ぶ便や、北海道本島と北海道の離島を結ぶ便も数多く存在するのだ。

薀蓄もそこそこに、国道36号線で札幌方面に向かう。この道は冷静に考えると割りとアップダウンが激しく、新千歳空港や苫小牧のフェリーターミナルに行き来するトラックが多い。

札幌の手前、北広島市にキャンプ場があるので、偵察に向かう。国道から逸れて細い道を下ってキャンプ場に向かう。

しかし、この日が休日だったからか、小さい子供を連れた家族連れでいっぱいだ。とても一人旅のサイクリストが休息を求められる場所には思えない。来た道を戻り、やっぱり北広島市街へ向かう。

北海道の大動脈、道央自動車道。英語ではHokkaido Highwayと言う。鳴り物入りで作っている道東自動車道とかの立場がない。

北広島市街に入り、住宅街のセイコーマートで100円惣菜のパスタなど、軽く昼食を買う。外のベンチで食べていると、近所に住むらしい、紫の派手なポロシャツを着た80歳のおじいさんに声をかけられる。

「遠くから来たの?」

あっさり間合いに入られた。できる。おじいさんも昼食のようで、リポビタンDとサントリー ザ・プレミアムモルツ、煙草を手にしていた。

「このへんの人ではないの?」
「さっき、東京から飛行機で来ました」
「東京か。僕は昔、東京で教師をやってたんだ。子供に嘘ばっか教えるのが嫌で辞めたけどな、ガハハ。東京の何区に住んでるの?」
「・・・いえ、本当は埼玉です」
「埼玉か。埼玉県所沢市?」

所沢・・・。埼玉に10年近く住んでいても、たった1度しか行ったことがない。自宅から20kmも離れていないが、とにかく用事がない場所だ。しかし、所沢は妙に知名度が高い。

「いいえ、○○市です」
「○○市か。昔、上越新幹線でxzcvzvzddgsrg」

おじいさんは相当な話好きだった。おじいさんの話は終わらず、富良野出身であること、東京に3年住んだが北海道に帰って来て市役所のような所で働いていた、年金がどうたらこうたら、東京から恋人を富良野に招待したが結局別の女性と結婚した・・・などという話をして頂いた。しかし、話始めてから35分たった時に、話がループしていることに気づいた。所沢から来たの? と最初の話に戻っている・・・。どこかで切り上げないと、いつまで経っても終わらない。日が暮れてしまう。

おじいさんに話を聞かせてくれた礼を言って出発する。

「どこまで行くの?」
「地元の道東まで行く予定です」
「どれくらいかかるの?」
「1週間くらいはかかると思います」

予定はあまり決めていなかったので、うまくは答えられなかった。

北広島駅の近くに行き、さっきのは軽い食事だったので、本格的な食事をもう一度する。実質的な食べ直しだ。自転車に乗っているとカロリー消費が大きいので沢山食べられる。

好物のセイコーマートのカツ丼。埼玉のスーパー、ベルクのカツ丼とは比較にならないほど美味しい。

北広島のキャンプ場がNGだったので、どうするかと思ったが、事前に調べていた情報では札幌の東側にある江別方面にも良さそうなキャンプ場があるので、そちらに向かうことにする。

ここは江別市森林キャンプ場という所。国内では名古屋に次ぐ大都市である札幌から近いこともあり、人気のキャンプ場らしかった。ダートは雰囲気を演出しているだけのように思えるが数百メートル程度。テント利用者は大人1人400円。管理棟でチケットを買い、簡単な説明を受ける。日帰りっぽい家族連れが多いが、北広島よりはマシだ。奥のほうの空いている所にテントを立て、夕食の買出しに向かう。街は少し離れた場所にある。

買出しから帰ってくると、入り口付近にさっきはいなかった50歳くらいのランドナー乗りのおじさんと挨拶を交わす。九州は熊本の方で、6日かけて舞鶴からフェリーで来たらしい。北海道の短い夏も終わろうとしている時期だけに、自転車旅の人間は少ない。キャンプ場も家族連ればかりなので、こういうシチュエーションでは自転車旅の人間には挨拶したくなる。

ちなみに、この方はどこかの大企業で役員とか顧問とかやってそうなくらいの雰囲気を醸し出しているが、実際には○×△○×△○×△(ここには書けない)。

夜になると日帰りの家族連れは撤収し、静かになる。軽く酒を飲んで、ネットカフェのブースと大体同じくらいの狭いテントの中で眠る。

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