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なぜ糖質ゼロの日本酒はあんなにもマズいのか考えてみた

画像は美味しい日本酒のイメージ

近所の某スーパーで某大手メーカーの糖質ゼロの日本酒の2Lパックが半額処分価格で売られていた。

470円程度と偉い安いので買ってみたものの、100円ワンカップや100円以下の激安日本酒(合成酒は含まず)でも、ほぼ全ての激安日本酒を「旨い!」と感じる筆者でも、これはないな・・・というほどのマズさだった。

今回はなぜ糖質ゼロの日本酒はあんなにもマズいのか考えてみたい。あくまでも個人の味覚についての感想である。

仮説 日本酒というのは糖質が味で決め手であるから

日本酒は米から作られる。日本酒というだけあって、日本を代表する酒だ。

弥生時代くらいから日本人の主食として君臨している米が原料だから、大抵の日本人の味覚に合う酒である(たぶん)。最近の若い人などの酒離れを考えると、そう言い切れるものでもないが、とりあえず、そういう前提にしておく。

米は糖質制限ダイエットやらをする人には避けられるくらいに、糖質が多い食べ物の代表である。

その米が原料の日本酒だから、糖質が多く含まれるのは当然のことだろう。そして、味の決め手になるのも糖質が重要になっているはずだ。

それを製造過程の技術的な部分でマーケティング的な理由で糖質をゼロにしたのだから、味が犠牲になってしまうのは必然だろう。

糖質ゼロの日本酒の味を表現してみる

筆者は世間的には日本酒好きの間でも評判が悪いらしい「鬼ころし」などの辛口の安酒でも美味しく飲めるクチだが、糖質ゼロの日本酒は甘さも辛さもない。

日本酒から甘さと辛さを除いたら、アルコール臭が強調されて苦さが残ってしまう。これがマズい原因だと思う。

糖質ゼロの日本酒に砂糖やシロップで味付けしたら、まぁまぁ飲める日本酒になる気がするが、とても邪道な気がするので試す気はない。

イオンのトップバリュの日本酒とブレンドしたら、まぁまぁ飲めるものの、トップバリュだけで飲んだ方が美味しいのは言うまでもない。

ちなみに、意外とトップバリュの日本酒は値段の割に旨いのである。

ビール系は糖質オフでも飲めるのに日本酒は無理なワケ

ビール系のアルコール飲料でも糖質オフや糖質ゼロは見かけるものの、あれは意外と普通に飲める。

ビール系の場合は甘さよりも苦さが全面に出ていることが多いから、糖質をカットしたところでそこまで味に影響しないからだと思う。

もっとも、筆者はそこまでビールにこだわりはないが、第3のビールの糖質オフと、ちゃんとしたビールを比較したら、比較にならないほどの味の違いはあると思う。

結論 焼酎とか泡盛にしておくのが幸せ

糖質を気にするくらいだったら、そもそも糖質のない焼酎や泡盛などを飲めばいいし、糖質を気にしてまで日本酒を飲まなくてもいいがする。

糖質ゼロの日本酒は健康や味覚の幸せを重視するより、やはりマーケティングの産物なのだろうと思ったのであった。

※お酒は20歳になってから

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【東京】鰻丼が590円ですと!! 鰻チェーン「宇奈とと」のうな丼を初めて食べた感想

関東や関西などに展開する「宇奈とと」の秋葉原店

かつて北海道の田舎街で生まれた筆者。

田舎を離れて遠路はるばる東京に出てきたとき、衝撃を受けたことが2つある。

それは東京にはカツ丼専門のファーストフード店があることと、天丼専門のファーストフード店があることだった。

カツ丼とか天丼って普通はドライブインで食べるもんだべ~、と思ったのである。

筆者の地元には吉野家はおろか、マクドナルドすらないので、18歳か20歳そこらの可愛かったころの筆者からしたら、東京という街は都会過ぎると思ったものだった。

東京にはなんと鰻専門のファーストフード店まであった

時は20年ほど流れる。

2023年の東京には、なんと鰻専門のファーストフード店まであるのだ。

ファーストフード店という呼び方で合っているかわからないが、要は牛丼チェーンみたいにカウンター席中心で、安い、旨い、早いを謳うタイプの店である。

そして値段は、吉野家で言う「牛丼並」にあたるスタンダードなメニュー「うな丼」はなんと税込590円!! 外食で590円とは夢のように安い!!

筆者は懐具合に似合わず鰻が大好きな人間であるが、時々、鰻が無性に食べたくて仕方がなくなる時がある。

つい2週間くらい前にも“鰻スイッチ”のようなものが入ってしまった。

近所の激安スーパーで2食分880円で売っている冷凍のレトルト鰻を大量に買ってきて、3日間、朝、昼、晩と鰻を食べまくっていたくらいだ。

だから、それなりに鰻にうるさいと自分では思っている。高級店で鰻を食べたことは一度もないものの、(安い)鰻に関してはそこそこ語る資格があるように思う。

宇奈ととのシステム

まずお店のシステムとしては、筆者が訪れた店舗だと外の券売機で食券を買うシステムだ。

店は開放的でカジュアルなので、高級な飲食店にありがちな「値段とかメニューとかわかんないし入りにくい」というのは一切ない。

メニューは思いのほか色々あり、オススメマークが付いていたのは1100円の「うな丼ダブル」だった。これは名前の通り、うなぎが2つ分入っている。

宇奈ととのうな丼の味(個人の感想)

意外にも鰻は店舗で焼いているが・・・

味覚に関することなので個人の感想であるとお断りするが、590円のうな丼にどこまで夢を見れるか? というのも大事だろう。

客層は味にうるさい評論家のような人は皆無で、あくまで訪れた時は20代くらいの若い人が多かった。付近の牛丼店などよりも若い人が多い印象。マックやスタバと違って、女子高生など若い女性はいなかった。

訪れる前は価格重視だから冷凍の出来合いの鰻をレンチンしてるのかな? と思っていたが、意外にも店先で焼いていた。さすがに生きている鰻を捌いたり、生の状態から焼いているわけではないが、表面に焦げを付けたり演出的な面もあるのだろう。

鰻はスーパーに売っている安い冷凍の小さいものと違って、大きい鰻を焼いて何人かぶんに切り分けて出すような感じ。

ただ、590円のうな丼だと、値段が値段だからというのもあるけど、想像より一回り小さいような気も。

注文したタイミングによるが、一般的な牛丼店などよりは出てくるまでは時間がかかるようで、鰻の表面を焼く工程があるため、空いている時間帯でも5~10分前後くらいはかかるようだ。

不謹慎だが、昔流行ってあっと言う間になくなった「焼き牛丼」のことをなぜだか思い出してしまった。結構好きだったんだけどなぁ・・・。

話を戻すと590円のうな丼の場合、味噌汁などは一切付かずに極めてシンプルな内容。ご飯と鰻という2つの要素だけである。新潟のタレカツ丼に近い直球勝負だ。

味については、意外と鰻は良くも悪くも普通。激安スーパーの冷凍のレトルトパック鰻と同じか、少し肉厚で表面が香ばしいかなっていう違いはあった。

でも、激安スーパーの鰻もジューシーでかなり美味しいし、「つゆだく」みたいな頼み方があるのか知らないが、タレが少な目なのがちょっと残念だったかな。激安スーパーのだとタレだけはいっぱい付いてくるので好きなだけかけられるし。

山椒と七味はテーブルに付いているので好きなだけかけられるが、タレは備え付けられていなかった。

米とタレで量で激安スーパーの鰻に負けてしまうかなぁ

ダブルでちょうどいいくらいのサイズ感かも

激安スーパーの鰻に限って言えば、割と鰻はよく食べるからどうしても比べてしまうのだけど、鰻以上に気になったのは米の味。

新潟のタレカツ丼だと、米どころだけあって米だけでも食べられるくらいの美味しい米で出されることが多いけど、パサパサしていて安い居酒屋のランチメニューとか、そのへんの安い飲食店で出てくる米の味だったのが気になった。

自宅でも安い米を使っているけど、それでも炊き方などでそれなりに美味しい米になっているから、激安スーパーの鰻と自分で炊いた米とタップリのタレ作った自作うな丼の方が味も量も、つまりコストパフォーマンスが上に感じたのだ。

うなぎの量で言えばダブルサイズでちょうどいいくらいだと思う。そうなると1100円と、牛丼屋とかで食べる価格帯から大きく離れてしまうから、やっぱり外食でちゃんとした鰻を食べるのは現代日本では難しいのかもしれない。

外食で美味しい鰻を食べるのは3桁の料金では難しいのかもしれないと思ったのであった。

もちろんカジュアルに鰻を食べたいという時にはありかもしれないけど、家の近くに激安スーパーがあるとそっちになびいてしまうかなぁ、というのが気づきかな。

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大量に売れ残っていた「最高に面倒で最高にうまい。すみれ 特濃芳醇みそ」について考える

札幌の中の島本店で食べたすみれの味噌ラーメン(2014年頃撮影)

「最高に面倒で最高にうまい。すみれ 特濃芳醇みそ」という税込み429円もする高級カップ麺が少し前に発売された。イトーヨーカドーやセブンイレブンで扱っている。

最高にうまいとか自分で謡っている商品でうまいものなのて出会ったことないし、最高にうまいなんて有り得ない。ても、騙されてみよっか・・・と思いつつも、429円では買う気が起きないのでパスしていた。

しかも、すみれのカップ麺は300円程度の通常版も展開していて、こちらは何度も食べたことがあるものの、429円の方は麺とスープを味わって貰うために“あえて”具を入れていないのだという。

そういうコンセプトの高級カップ麺があるから、真似ているのだろうと思ったけど、具がないのは経費削減で利益率高めのボッタくり商品なのでは? という疑念も沸いたのである。

近所のイトーヨーカドーで在庫処分セールをしていた

筆者はそんなこんなでスルーしていたが、特別おかしな思想の持ち主ではないようだった。

一般消費者も同じように考えるようで、近所のイトーヨーカドーでは大量に売れ残っていて、カップ麺として異例の割引セールを行っていたのである。在庫処分だ。

割引後の価格としては200円程度だけど、それでも筆者の食指は伸びなかったのである。

カップ麺として最高に面倒くさいのは致命的

仮に謳い文句の通り最高に旨かったとしても、カップ麺としては作るのが面倒なのは致命的だ。

なにしろ、このカップ麺はお湯を入れなおしたり、ちょっとした調理が必要なのである。

むしろ、高いし中途半端に面倒だったら、すみれは生タイプの袋麺も展開しているから、そっちを食べた方がいいのではないかと思える。

そんなような思惑が消費者は働くわけで、「最高に面倒で最高にうまい。すみれ 特濃芳醇みそ」は売れ残ってしまったのだろうと想像してしまう。

余談 本物のすみれの味はカップ麺と結構違う

筆者はその昔、すみれの札幌本店の近くに一時期住んでいたことがあるので、いつでも本物のすみれのラーメンを食べたい時に食べられる環境にあった。

店のラーメンもカップ麺も時期によってリニューアルされたりして味は変わっていくと思うけど、基本、カップ麺はカップ麺であって、本物の味とは似て非なるものだと思っている。

筆者は「最高に面倒で最高にうまい。すみれ 特濃芳醇みそ」を食べる機会は今後もないような気がするが、食べた人のレビューをざっと見ると、期待外れという感想が多いみたい。世の中、そんなもんだよな~。